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自治体の皆さまへ

議会記事に注目してみよう!

(一社)自治体広報広聴研究所代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2019.01.29 広報なかの 2019年1月号 長野県中野市

10年ほど前から、「住民に開かれた議会」、「執行機関と切磋琢磨する議会」など新しい地方議会のかたちを実現すべく多くの議会が改革を始めています。地方分権時代にあっては、議会本来の役割・機能の発揮いかんで自治体の進路が左右されるともいわれ、今後ますます議会の役割が重要になってくることがその背景にあります。

今回は、議会に関連する記事の中から長野県中野市「広報なかの」の“「特集 子ども議会(1)(2)」を取りあげます。この記事は、中野市内の小学校の6年生79人が4グル―プに分かれ、そのうち12人の子どもたちが議員として質問・提案を行ったというものです。このような模擬議会の記事は、議会広報紙で見かけることも少なくありませんが、行政広報紙の記事としては珍しいかもしれません。この記事には、質問・提案のほかに、議会の仕事や委員会の解説、市長の答弁も掲載されています。最後には、「良い経験になった」、「意見を実行してほしい」、「市議会では地域の人の意見を積極的に取り入れ安全安心なまちづくりを目指していることもわかりました」など、子どもたちの感想も載っています。今回の中野市の子ども議会の取組では、子どもたちが”議会の大切さ“、さらには”民主的に物事を決めるということがどのようなことなのか“を感じることができたのだと思います。

一般的に議会の役割は、争点の集約、討議による政策決定、執行機関の監視といわれますが、私たちが議会について学ぶ機会は多くはありません。今回の記事のように議会に関連した記事が行政広報紙にも掲載されることは“主権者教育”のひとつとして大きな意味があると思います。

☆長野県中野市の観光情報
中野市の観光、イベント、グルメ、お土産などを紹介した「信州なかの観光協会公式サイト」はこちらです。

 

特集 子ども議会(1)

特集 子ども議会(2)

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