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自治体の皆さまへ

住民の声を聴く目的とは。

(一社)自治体広報広聴研究所代表、公共コミュニケーション学会理事、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2019.02.19 すまいる 平成31年2月号 北海道芽室町

地域の方の多様な意見を聴くことは、行政にとってとても大切な活動のひとつです。行政は、課題の発見や政策づくり、事業の改善を行うために世論調査や市民アンケートをはじめ、面談、タウンミーティング、パブリックコメントなど様々な取り組みを行っています。

今回は、タウンミーティングを特集する北海道芽室町『すまいる』平成31年2月号の“特集1めむろ未来*ミーティング 15会場204人参加”を取り上げます。この記事は、芽室町長と住民とのタウンミーティングのなかで住民から出された意見の抜粋・要約の紹介です。このタウンミーティングは、9日閏、15会場で行われ、204人が参加されたようです。「農村地域の交通手段」や「公立芽室病院の今後」といった身近な問題から、「労働者不足」や「人口減少社会への打開策」といった日本社会が抱える大きな問題まで多様な意見が紹介されています。その多くは、すでに行政が認識している問題であるとは思いますが、中には行政が気づいていない、地域での生活者目線から提起された問題もあると思います。住民の指摘の中には、将来、地域に重大な影響を与える可能性をもつ問題もありますので、行政は細心の注意をもって耳を傾けることが大切だと思います。このタウンミーティングの議事録は後日、ホームページで公開されるようなので、住民同士でも意見共有が可能になります。住民との対話の機会を継続的に設定し、その結果を公表していく地域で共有していく。とても大切な活動を実践していると思います。

行政の広聴活動は、意見を聞くことが目的ではありません。それを分析して行政活動に活かすことが目的です。つまり、広聴活動においては、得られた声をどのように分析していくかが重要になります。市民の声の分析はとても難しい側面も少なくありませんが、担当者の方々にはぜひ分析を深めていってほしいと思います。

☆北海道芽室町の観光情報
芽室町の観光、イベント、グルメ、お土産などを紹介した「MEMURO 芽室町観光物産協会公式ホームページ」はこちらです。

 

特集1 めむろ未来*ミーティング 15会場204人参加

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