火災現場で放水開始までの時間を短縮する。
昨年の年末から今年にかけて、東京では雨や雪が全く観測されず記録的な乾燥期間が続き、ました。気象庁からは連日乾燥注意報が発表されましたが、都内では火災が多発してしまいました。2月以降も乾燥する日が多く、自治体の広報紙やホームページにも空気の乾燥と火災への注意喚起の記事が数多く掲載されています。
今回は、この「火災」を特集する埼玉県深谷市『広報ふかや』平成31年3月号の“特集 進化する深谷の消防力!火災への対応力アップ より強い消防体制へ1・2”を取りあげます。この記事は、深谷市消防本部の体制がこの4月から強化されるというものです。昨年、深谷市消防本部には1万3068件の通報があり、そのうち7976件(一日平均20件以上)の出動があったそうです。今回の体制強化の内容は、消防が火災現場に到着してから放水を開始するまでの時間を短縮するというものです。新しい体制の試験運用においては、従来の放水開始までの時間の約3分の1にあたる平均43秒にまで短縮したそうです。消防庁の指針によると、建物が隣接した市街地での火災では、出動から現場到着、放水までを『6分30秒以内』(390秒)に行うことが有効であるとされているそうですから、かなりのスピードであるとことは間違いありません。記事の中には、この時間短縮を実現できた要因についての解説もありますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。
気象庁が発表する乾燥注意報は、大気の乾燥により火災・延焼等が発生する危険が大きい気象条件を予想した場合に発表されるそうです。空気の乾燥がつづくと、木材に火がつきやすく、火のまわりも早くなります。また、乾燥は静電気を発生しやすくします。乾燥注意報はまさに“火災注意報”だと考えることが大切だと思います。
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特集 進化する深谷の消防力!火災への対応力アップ より強い消防体制へ1