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自治体の皆さまへ

【働く女性の注目記事】あなたの故郷の家は、今どうなっていますか?


片岡栄実

2019.03.07 広報新ひだか 2019年3月号 北海道新ひだか町

「ねえ、知ってる?150万円ぐらいかかるんだって!」と友人に言われたとき、その金額の大きさに、あぜんとしたのを覚えています。そしてそれは、わが家の周りでも見かける数々の空き家が、私にとって妙に気になる存在となった瞬間でした。
友人は、亡くなったご両親の家を取り壊して更地にするために、大まかな費用の見積もりを出してもらっていました。両親を見送り、実家を片付けて、生まれ育った懐かしい家を取り壊すという、切ない決断を下したところに突きつけられたのが、この厳しい現実です。
解体費用を上回る金額で、更地を売却できたらいいのですが、そうでなければ手痛い出費となってしまいます。さらに土地だけになると、家があったときよりも固定資産税が上がるとなれば、とりあえず空き家のままにしておこうと思うのも当然です。

「広報新ひだか」によると、北海道の新ひだか町では、空家等対策計画に関する町民の意見を募集しているそうです。
空き家率は全国的に年々上がっていて、もはや個人の問題ではありません。
朽ちていく空き家はわびしい雰囲気を醸し出し、その町の活気を奪うことでしょう。小動物のねぐらともなれば不衛生ですし、老朽化が進めば倒壊の恐れもあり、近隣住民の心配の種となるのは明らかです。人は自分に直接関係のない情報は、なかなか耳に入ってこないものです。まずは私たちが、人ごとではなく、自らを含めた地域全体の問題であると理解して、自治体とともに考えていくことが重要でしょう。

あなたの故郷の家は、今どうなっていますか?

 

新ひだか町空家等対策計画(案)に関する意見募集

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