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【働く女性の注目記事】「街の小さな映画館がささやかな《街の灯》に」


竹井 泉

2019.03.13 広報まえばし 2019年3月1日号 群馬県前橋市

街から映画館が次々と消えていって久しくなりますが、群馬県では「高崎映画祭」が多くの映画人の支持を集め33回目を数える春の風物詩になっています。時を同じく開館した【シネマテークたかさき】は、良質な作品を確かな目で選んで上映し、日本が誇るミニシアターとして注目されています。そんな中、隣接する前橋市では、2006年に【テアトル西友】という映画館が閉館し“日本で唯一、映画館のない県庁所在地”と揶揄されたこともあり、市民は寂しい思いをしていたと思います。

シネコンやネット配信が主流を占める中、昨年、【前橋シネマハウス】が開館したことは嬉しいニュースでした。「映画館を再開して欲しい」という市民の声に応えるかたちで1スクリーン、116席の小さな映画館として復活したのです。

「広報まえばし2019年3月1日号」では、その【前橋シネマハウス】がこの3月で1周年を迎えることを紹介しています。31歳の若き支配人が「不特定多数が同じ空間を共有することで生まれる空気感。こういうものをもっと多くの人に感じてもらいたい」と奮闘しています。

ここで上映するのはミニシアター作品だけでなく、シネコンで上映終了となったヒット作、過去の名作やロングセラー、地元前橋ゆかりの作品など、ジャンルを問わない幅広い映画です。また、市内の文化施設などと連携する企画や、監督・出演者による舞台挨拶・トークショーなど、地道な努力を積み重ね、着実に地元に根付いた映画館に成長しています。

かつて、大林宣彦監督が、「一本の小さな映画が、人の心に灯を点す。そのことが世界にどれほど多くの温もりや、優しさを呼び覚ましてゆくか」と語られていますが、街の小さな映画館の大きな野望は、そんなささやかな《街の灯》になることかも知れませんね。

 

前橋シネマハウスが1周年 独自の取り組みで地元に愛される映画館へ

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