広がりを見せる「赤ちゃんの駅」 win-winの関係に期待
桜のシーズン到来! 私もさっそく夜桜見物をしてきました。これからの季節は、外に出てみたくなるものですね。
さて、今回紹介するのは、岡山県倉敷市の広報紙『広報くらしき 2019年4月号』に掲載されていた「赤ちゃんの駅」に協力可能な民間施設を募集する記事です。
「赤ちゃんの駅」。聞き慣れない言葉ですが、乳幼児と外出中の保護者が自由におむつ替えや授乳できるスペースの愛称で、地方自治体によって登録基準が定められています。「広報くらしき」によると、倉敷市内には、公共・民間合わせて約200か所の「赤ちゃんの駅」があるということです。
我が家は、もうとっくに「赤ちゃん」が育ってしまっているので、意識することがなかったのですが、「赤ちゃんの駅」は全国各地に広がりつつあるようです。育児にやさしい環境が、次第に整いつつあるのだと、少しうれしくなりました。
我が家の場合、完全母乳だったので、授乳施設のないところへの外出は諦めていました。それでも諦めるわけにはいかない仕事、特に講演会のときはたいへんでした。授乳時間になると、母に娘を連れてきてもらい、講演会場に控室が用意されていないときは、隣接する百貨店などの授乳コーナーをお借りして、なんとか事なきを得ていました。当時は授乳環境の有無が、仕事を引き受けることができるかどうかの重要なポイントだったことを覚えています。
時代は変わり、公共施設だけでなく、民間も子育てしやすい環境を提供してくれるようになりました。「広報くらしき」に掲載されていた、新たに認定された民間施設には、整骨院まで含まれています。私が、たびたびお世話になった百貨店などに比べると、企業主体としては小規模であるはずなのに、その一角をご提供いただけるとは。「赤ちゃんの駅」として訪れたことが縁となり、お客様になる…そんなwin-winの関係が築けていけるといいなあと、「赤ちゃん」を通した新しい繋がりに期待を寄せてしまいます。
春は、赤ちゃんも外出しやすい季節。気軽に、たくさんお出かけして欲しいと思います。私には「赤ちゃんの駅」の提供はできませんが、泣き叫ぶ赤ちゃんを前に困っている「ママの駅」になれるよう、怪しまれない程度に、ニコニコの笑顔で赤ちゃん連れに近づいてみたいと思います。