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【働く女性の注目記事】介護と仕事の両立は、欲張りではありません


片岡栄実

2019.04.03 広報はまとんべつ 速報版(平成31年3月25日発行)Vol.1647 北海道浜頓別町

介護と子育ては、「できないことをサポートする」という点で、似ているように思います。
喜びとともに大変なことも多い子育てですが、いずれは終わりを迎えます。親としては寂しいけれど、わが子の成長や自立していく様子を、誇らしく感じることでしょう。
介護にもいつか終わりがやってきます。でも、それは悲しい別れを伴うかもしれません。

「広報はまとんべつ」では、介護離職の防止について取り上げています。
最後の親孝行として、全力で介護してあげたい。自分さえ介護に専念すれば、周りに迷惑をかけなくてすむ。介護を行うにあたって、そう考える人もいるでしょう。
人生の岐路に立ったとき、人はそのときにベストだと思う道に進むしかありません。
しかし、介護と仕事の両立に悩んだとき、仕事を辞めてしまうことが、最もよい選択肢なのでしょうか。
少なくとも確実にいえるのは、介護が終わっても自分の人生は終わらない、ということです。自分の未来は続いていて、これからも生きていかなくてはなりません。人間らしく生きていくには、人との関わりや生きがい、社会での存在意義がとても重要です。もちろん収入も。
でも、一度仕事を辞めてしまったら、なかなか社会復帰できないのが現状なのです。

これからの超高齢化社会において、企業が独自に介護を支援する制度を定め、それを利用しやすい環境を整えてくれることを期待しています。
そして、もし離職するか迷っているのなら、そういった制度をうまく活用して、ぜひ仕事を続けていく方法を探ってみてほしいと思います。

 

介護離職を防止しましょう!

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