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自治体の皆さまへ

「町長への手紙」の回答

東京工業大学環境・社会理工学院研究員
本田正美

2019.05.03 広報あいしょう 2019年5月号 滋賀県愛荘町

 広聴制度の一環として、首長に送る手紙、具体的には「市長への手紙」や「町長への手紙」というものがあります。手紙の送り方や首長の返答の仕方は各地で異なりますが、多くの自治体に採用されている仕組みです。
 送られてくる手紙の量は千差万別で、なかには返答に困るぐらいの手紙が日々送られてくるところもあるようです。
 首長からの返答については個別に送られるとともに、その集計結果を公表する自治体もあります。

 今回ピックアップするのは、「町長への手紙」に対する返答を掲載している滋賀県愛荘町の広報誌です。
 平成30年度に寄せられた「町長への手紙」の集計、さらに、寄せられた意見の一部とその回答の詳細が掲載されています。

 特に注目したいのは、その丁寧な回答と担当課が明示されていることです。
 町長に対してなされた意見であっても、実際に対応するのは各担当課です。手紙に対する回答も担当課が作成した上で、町長の承諾を得て返答しているはずです。愛荘町の広報誌に掲載されている回答は大変丁寧に作られているように思います。

 その回答は、手紙を送った人だけではなく、ひろく同じ課題を共有する住民にも有用な内容である可能性があります。さらに、同じような意見や質問が集まるようであれば、その回答を示しておけば、次に意見や質問をしようとする町民も事前に調べた上で、手紙を送るかどうか判断してくれる可能性もあります。

 6月号のお知らせ版には、「町長への手紙」の専用はがきも差し込まれるそうです。丁寧な回答を掲載している愛荘町の広報誌は広聴の手段としても機能していることが見て取れます。

 

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