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秋田県の若者に期待! 『あなたのチャレンジを応援!』事業

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2019.05.06 あきたびじょん 2019年 5・6月号 秋田県

 もう10年以上前の話になるでしょうか、経済をテーマにした講演のために、秋田県のとある高校を訪れたことがあります。興味がなければ、すぐに眠りについてしまうのが高校生。覚悟して行ったのですが、それは全くの杞憂に終わりました。全校生徒を相手に、私が理想としているソクラテスメソッド風授業が成立。学校を去るときに、何人かの生徒が追いかけてきて「先生、面白かった! 経済、もっと勉強してみます!」と言ってくれたことを、今でも鮮明に覚えています。自分の授業云々よりも、学びに感動を覚えられる生徒に出会えたことが、私にとっては大きな喜びでした。

 以来、全国学力テストの結果や国際教養大学の飛躍のニュースに接するまでもなく、秋田県=教育県のイメージが私のなかに確立されています。ただ、そうした生徒が秋田県に留まることが少ないと、件の高校の先生がおっしゃっていたこともまた印象に残っていたのです。

 ところが最近になって、移住者やAターン(秋田県へのUターン・Iターンの総称)が増加傾向にあると、なにかのニュースで耳にしました。その理由の一端を、秋田県の広報紙『あきたびじょん 2019年 5・6月号』に窺い知ることができます。

 まずは「平成31年度は若者チャレンジ予算!」の記事。若者の夢の実現に向けた挑戦への応援をはじめ、首都圏からの移住促進、インバウンド誘客のための集中的プロモーション、外国人材の受け入れ体制の整備、各産業分野におけるICT・AI導入を強力に推進するといいます。

 続いて目に留まったのが「若者チャレンジ応援事業『あなたのチャレンジを応援!』」という記事です。この若者チャレンジ応援事業は、若者ならではの斬新なアイデアを生かしたさまざまな分野での取り組みを、県が補助金給付や助言などによってバックアップするというもの。例えば県外からたくさんのお客さんを呼び込める一流レストランを開店したいという若者には、留学先の選定、研修プログラムなどをコーディネーターがアドバイスし、留学費を補助。メニューの試作、試食会の開催などの費用も補助し、県の創業支援制度などを活用しての開店…という具合です。

 あの目をキラキラさせて学んだ子どもたちが、また目をキラキラさせて新規事業に取り組む…。なんだか私まで胸がワクワクしてきます。どんな事業が採択され、なにを秋田県にもたらすのか。また広報紙『あきたびじょん』で報じられることを楽しみにしています。

 

平成31年度は若者チャレンジ予算!

若者チャレンジ応援事業『あなたのチャレンジを応援!』

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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