地域で活躍する子どもに! 「ジュニアリーダー養成講座」
東京都新宿区の広報紙『広報新宿 平成31年4月25日号(第2281号)』に、「ジュニアリーダー養成講座」の募集記事が掲載されていました。さて、「ジュニアリーダー」と聞いて、何のことかピンときましたでしょうか。 地域の活動に積極的に参加していたり、身近に子どもがいたりしない限り、なかなか耳にしない言葉かもしれません。
公益社団法人全国子ども会連合会のHPの子ども会用語集によると、ジュニアリーダーとは「他の指導者や育成者の補助的機能を果たすものではなく、独自の指導的役割をもって子ども会活動を導くもの」。さらに「その役割を全うするため、理論(子ども会とは、など)、方法(指導・援助のあり方、プログラムのたて方、会議のもち方など)、実技(スポーツ・レクリエーション、ハイキング、キャンプ、安全教育など)を履修するとともに、実際活動を通じて常に自らを高めなければなりません」とされています。
なにやら大変そうなリーダーですが、新宿区の広報紙で募集されていたのは区内在住・在学の小学4年生~中学3年生。そう、ジュニアリーダーは、子どもによる、子どものためのリーダーなのです。
新宿区ではジュニアリーダー養成のために、野外活動の知識・技術を身に付けるための講習と自然の中でのキャンプ体験をするAコース(自然体験活動の部)と、自分の意見や考えを発信する力を身に付けるための講座と舞台発表を行うBコース(表現活動の部)、A・B両方に参加するCコースの3コースを用意。自分の興味、関心等に合わせて、選べるようになっています。
知識やスキル、経験を身に付けて、地域の子どもたちのお兄さん、お姉さんとして活動するジュニアリーダーの養成は、将来、地域を支える「市民」を育てる重要な役割を担っているといえるのかもしれません。今後、高齢化・国際化とますます複雑になってくる諸問題に対し、各地域の「市民」がボトムアップで解決策を探っていかなければならず、本当の民主主義の実践が求められています。ジュニアリーダーの歴史は長いということですが、今、改めて見直したい制度といえるのかもしれません。
おけいこごとや塾、部活…と忙しい年頃の子どもたちですが、こうした機会を利用して社会的なスキルを身に付け、将来の地域を、日本を支えていって欲しいと大いに期待しています。