【働く女性の注目記事】日本版CCRC構想で、定住を促進!~山形県金山町の取り組み~
少子高齢化が進んでいる日本。また、都市部への人口集中も大きな問題です。このような状態を解決するため、「日本版CCRC構想」というものがあります。
では「CCRC構想」とはどのようなものでしょうか。
「CCRC」とは、主にアメリカで発達した「高齢者移住コミュニティ」の考え方です。日本版CCRCでは「高齢者移住コミュニティ」に「地方への流れ」を意識的に加え、都市圏の高齢者が希望に応じて地方に移り住み、アクティブな生活を送りながら、継続的な医療ケアを受けることを指しています。
「広報かねやまNo.667 2019年5月号」によりますと、金山町では「日本版CCRC」を金山町の実情に合わせて、構想をさらにアレンジしました。高齢者だけでなく、20代から40代の若年層を含めた全世代を対象に、定住施策を推進しています。
金山町も少子化・高齢化が進行しており、今後20年のうち総人口は4,000人を切り、高齢化率は40%を超え、高齢者世帯は増えていく一方と予想されています。金山町では、「金山版CCRC構想」のもと、移住者を含めた全世代が希望を持って生涯活躍でき、豊かな心で安心して暮らせる町づくりに取り組んでいます。
例えば、「金山町小さな拠点づくり事業」。この事業では、高齢者の健康と暮らしを支えるための地域の絆や生活支援の拠点を作っています。この活動を通して、高齢者だけでなく子育て世代も生活しやすく定着しやすい町になっていくことでしょう。
少子高齢化の日本では、自治体が魅力ある町づくり、生活しやすい町づくりに取り組むことで、定住する人が増えていくと思います。これからの自治体の取り組みに注目していきたいですね。