“オープンガーデン”を楽しむ。
最近、「オープンガーデン」という言葉を耳にする方も少なくないと思います。これは、個人の庭を一定期間、一般の人に公開するという活動です。発祥の地は園芸大国であるイギリス。イギリスでは、個人が庭を公開して、それにより得た入園料やお茶代金を困っている人のために寄付するという活動とされています。他方、日本では庭や花壇を開放し、訪れた人との交流を深めながら、まちや地域コミュニティに潤いを与える活動と解されることが多いといわれています。
今回は、「オープンガーデン」の記事を掲載する長野県須坂市の「広報須坂」令和元年5月号の“《特集》須坂オープンガーデンを見に行こう(1)・(2)”を取りあげます。須坂市は、1995(平成7)年に市民協働で「花と緑のまちづくり事業」を始め、2005年には個人やお店の庭を一般の方に公開する「信州須坂オープンガーデン」を開始したそうです。今年制作された「信州須坂オープンガーデンマップ」には公開されている庭が42軒も紹介されています。須坂オープンガーデンは標高300メートルから1500メートルの広範囲に分布しているので花を長く楽しむことができるのが特徴で、最近は外国人観光客も多く訪れているようです。この記事では、一部ですが公開されている庭の特徴や個性を紹介するコーナーがあります。紹介されている庭の記事を読むと、「須坂オープンガーデン」が“多様性”を感じさせてくれる空間になっていることがわかります。
日本のオープンガーデンは1990年代後半から始まったもので、まだ20年あまりの歴史しかありませんが、ある本によると全国各地に250箇所を超えるオープンガーデンがあるようです。多様性を感じられる空間がもっと増えていってほしいと思います。
☆長野県須坂市の観光情報
須坂市のイベント、観光スポット、歴史・文化などを紹介した「須坂市観光協会」ホームページはこちらです。