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【働く女性の注目記事】人も条例も意外と見かけによらないものなのです


片岡栄実

2019.06.26 市報にいがた 令和元年6月16日号 新潟県新潟市

そもそも条例とはどんなものでしょうか。「〜するべからず」と禁止事項を並べたルール、そういったイメージはありませんか。

市報にいがたでは、新潟市手話言語条例に基づいた、手話に関する記事が掲載されています。
「手話は言語である」という認識からなるこの条例に罰則はありません。そこには障がいの有無に関わらず、全ての市民が心を通わせ、お互いを尊重しあう社会を実現するために、市としてどのように取り組むべきかが書かれています。手話への理解や普及を、単に市の目標として掲げることもできたはずなのに、あえて条例として制定したところに、新潟市の気概や強い決意が見てとれます。

現在、小中学校において、体育や運動会のときに手話を使ってダンスをしたり、音楽の授業で歌詞を手話で表現しながら歌ったりと、教育の中に自然な形で手話が取り入れられているそうです。子供のころから手話に接することで、その存在が身近で当たり前になっているのは、とても素晴らしいことだと思います。
まずは手話で挨拶プラス笑顔、これだけでも社会全体が和やかになるような気がしませんか。だからといって、みんなで手話を完璧にマスターすればいいということではなく、相手を理解しようとする気持ちや寄り添う姿勢、それが何よりも大切だといえるでしょう。

条例といえば、名前からして難かしく、罰則や禁止ばかりのものと思い込んでいました。エールを送りたくなるこの条例をきっかけに、手話への関心が高まり普及が進んでいくことを心から願っています。

 

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