【働く女性の注目記事】「ルール」が増えれば住みよい街になる?改めて考えたい「ルール」と「マナー」
「ルール」と「マナー」の違いとは何でしょうか?
広報いずも7月号では「マナーからルールへ!」と題し、受動喫煙防止対策の話題を取り上げています。2020年4月から「望まない受動喫煙の防止」を目的に、「全ての施設は原則、屋内禁煙」「20歳未満は喫煙エリアへの立ち入り禁止」など防止策が強化されます。
「ルール」とは、規則です。守らなければ罰則が生じることもあります。一方「マナー」は守らなくても罰則等はありません。守ることでお互いが気持ちよく過ごすためのもの、心遣いです。電車に乗る時や食事をする時など、その場に応じたマナーがあります。
では、もし全ての「マナー」が「ルール」へ制定されるとどうなるでしょうか?ルールとして明言され強制力も生まれることで、その効果は期待できるでしょう。しかし、「マナー」としての概念は薄れていくように感じます。「他人への思いやり」の気持ちを考える機会が減っていくのではないでしょうか。自分の行動がどのような影響を与えるのか、相手はどのような気持ちでいるのか。
今回、たばこの「マナー」は「ルール」へと変わります。しかし、私たち自身が相手のことを考え、思いやり、行動することで「ルール」は増やさずとも住みよい街を作ることもできるはずです。子どもがお友達とケンカをした時に「相手はどんな気持ちだったと思う?」とよく話をします。相手の気持ちを考えてみよう、と。「相手を思いやる」行動とは何でしょうか?大人がしっかりと、見本を示さなくてはいけないと思います。