地域の火災を未然に防ぐ~消防団の巡回活動。
総務省消防庁ホームページによると、平成30年の総出火件数は37,900件で、前年に比べて1,400件ちかく減少したそうです。ただ減少したとはいえ、火災は1日あたり100件以上も発生しているのが現状です。まもなく師走。朝晩の気温も低くなり暖房器具を使う機会が多くなります。空気も乾燥して火災発生のリスクが高くなります。
今回は、火災から地域を守る消防団を特集する北海道新得町の「広報しんとく」令和元年11月号の“≪特集≫入団求む!現代の火消『消防団』(1)(2)”を取りあげます。この記事は、消防団の役割や具体的な活動などを紹介しています。そもそも消防団とは、消防本部や消防署と同様に、消防組織法に基づいて各市町村に設置される消防機関です。地域における消防防災のリーダーともいえます。消防団というと、ポンプ操作や放水の訓練が注目されがちですが、新得町の消防団は<防火啓発活動>にとくに力を入れているそうです。団長さんの話によると、新得町の屈足消防団の管轄区域では、消防団の防火啓発活動により、無火災700日を達成したそうです。そして、寒くなって火を使い始める時期には、農家や一人暮らしの高齢者宅を巡回して防火の啓発をするそうです。このような地域に密着した防火の呼びかけ活動が火災を防ぐ重要な活動だということを、この記事を読んであらためて認識しました。
最近は、消防団員の高齢化や団員不足という課題に直面しています。ただ他方で、女性の消防団への参加数が増加しているそうです。地域を丁寧に巡回して防火を啓発する活動などは、女性ならではのきめ細かい気配りが重要だと思います。台風をはじめとする全国で災害が多発する中、消防団には多様な役割が求められるようになっています。消防団員のさらなる活躍が期待されます。
☆北海道新得町の観光情報
新得町のイベント、観光スポット、歴史・文化などを紹介した北海道新得町観光協会の公式サイト「しんとく いらっしゃい」はこちらです。