一人当たりのごみ排出量を減らすことから始める。
環境省が発表した『令和元年 環境・循環型社会・生物多様性白書』(令和元年6月)では、日本人の循環型社会構築に向けた意識が低下傾向にあることが報告されています。実際、“ごみ問題に関心がある人の割合”はこの5年間で71.7%(2014年)から63.3%(2018年)に低下しています。このような状況のなかで国や自治体は、具体的なごみ減量行動につながるような多様な情報発信を行うようになってきています。
今回は、地域のごみ問題を掲載する千葉県栄町「広報さかえ」令和元年12月号vol.807の“一人当たりのごみの排出量が3市町で一番少なくなりました”を取りあげます。この記事は、栄町の平成30年度一人あたりの家庭系ごみの排出量が2市1町(印西市、白井市、栄町)の中で1番少なくなったことをお知らせするものです。平成25年からのごみ減量の推移がグラフを用いて分かりやすく説明されています。平成25年の542グラムから平成30年の485グラムへ、5年間で50グラム以上の減量に成功しています。これは、1年間に換算すると一人あたり18キログラム減少したことになります。全国平均のごみ排出量は920グラム(環境省)ということなので、栄町の排出量は全国平均の約半分ということになります。栄町では、さらなるごみ減量を目指し、令和5年度の住民一人あたり排出量の目標値を430グラムとしているそうです。地域の人が、どのようにごみ減量を実現しているのか。その具体的な活動を知りたくなります。
12月に入り大掃除の計画をたてる時期になりました。年末の大掃除では、まだまだ使えるのに、つい捨ててしまうということもあると思います。大掃除のときこそ、Reduce(ごみ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(資源化)の心がけを持ちたいものです。
☆千葉県栄町の観光情報
栄町のイベント、観光スポット、歴史・文化などを紹介した栄町公式ホームページはこちらです。