次年度予算の編成にあたって
既に内部での事務作業はかなりの程度に進行している時期ですが、自治体における次年度の予算編成へ向けた動きが広報紙上でも見受けられる時期になってきました。
その一つである大阪市大正区の広報誌を今週はピックアップします。
大正区の広報誌によると、次年度の予算編成に向けて、地域組織が大正区長に要望書を提出したとのことです。
その要望に対する調整状況も広報誌には掲載されていますが、後には正式な対応方針が文書で回答されることになっています。
大阪市は政令指定都市なので、行政区である大正区の独自の裁量で予算措置を講じることには限界がありますが、こうして予算編成にあたって市民の意見を汲み取る経路が用意されていることは注目に値します。
自治体の予算は市民生活にも密接に関係するものです。一方で、あまり市民の関心が向かわないものであると思います。この後、議会に予算案が提出され、審議の上でそれが成立すれば、執行されていくことになります。
予算案が議会を通過すれば、その内容が広報紙上でも紹介されることになりますが、その前の予算編成の段階でも記事化されるような動きがあり、そういう動きにも関心を払いたいところです。
それぞれの自治体で最重要テーマであると言っても過言ではない次年度の予算。それがどのように編成され、議会の審議を経ていくのか。これから一年の自治体のお金の動きを、広報誌の記事を見ながら確認していきたいものです。