年末が近づくと自治体広報紙にはその地域で起こった1年間の出来事を振り返った記事が数多く掲載されます。2019年は、新たな「令和」の時代がはじまるという喜ばしい出来事があった一方で、日本各地で記録的な災害が発生した年でもありました。年末の広報紙をみると災害関連の記事が数多く掲載されています。

今回は、そのなかから地域で発生した災害記録を掲載する千葉県佐倉市の「こうほう佐倉」2019年12月15日号（1323号）の“市内の災害記録(1)(2)(3)”をとりあげます。この記事は、佐倉市内を襲った台風15号（9月）と19号（10月）を中心とした災害の記録です。降水量や最大瞬間風速をはじめ、被害の規模、災害ごみの量、復旧復興のための寄付金、ボランティア活動など、さまざまな記録が掲載されています。とくに、注目したのが、台風による期間降水量、瞬間最大風速、停電軒数、倒木数、道路破損、家屋被害数農業被害額が伝えられている点です。これを見れば、自らが体験した降雨量や風速が一体どの程度のものであったかを数値として確認することができます。今後、台風接近時に予想される降雨量や最大瞬間風速の値から台風への備えを自ら考えることができます。地域の方にきちんと記録を伝えることは、今後の災害への準備行動、避難行動に結びつくと思われます。

気象庁ホームページによると、今年12月23日までに発生した台風の数は19個（速報値）です。昨年と同じ数ですが、今年の台風は関東地方を襲い東京都内においても40万人を超える大規模な避難勧告が出されました。大規模避難をいかに実現するのかについて、あらためて考えなければいけない状況に置かれました。専門家によると、このような規模の台風が毎年発生する可能性は高いとのことです。年末年始の休暇の際には、ぜひ家族で台風対策を話し合いたいと思います。

☆千葉県佐倉市の観光情報
佐倉市のイベント、観光スポット、歴史・文化などを紹介した「佐倉市観光ガイドブック」はこちらです。

市内の災害記録(1)
市内の災害記録(2)
市内の災害記録(3)