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知っていますか? 「日本三大芋煮」

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2020.01.06 広報おおず 2020年1月号 愛媛県大洲市

お正月といえば、おせち料理とお雑煮。21世紀になって久しい今もなお、日本のお正月はそんな伝統文化に彩られています。

そして新年ともなると、職場などでは「わが家のお雑煮」が話題になることもしばしばです。出身地域によって、お餅は丸だったり、四角だったり。味付けもお醤油、お味噌…とさまざまで、こうした各地のお料理の多様さは、私たちの宝でもあります。

「芋煮」にも、それぞれに地域の産物や歴史を感じさせる多様さがあるようです。愛媛県大洲市の広報紙『広報おおず 2020年1月号』の特集「大洲のええモン 全国に向けて」の中に「日本三大芋煮」が紹介されていました。

「日本三大芋煮」とは、交通新聞社が発行する「旅の手帖」に紹介された、愛媛県大洲市・山形県中山町・島根県津和野町の3つのいもたき・芋煮なのだそう。大洲市のものは「いもたき」と呼ばれ、粘り気の強い里芋を中心に、油揚げ・鶏肉・乾しいたけ・こんにゃくなどを入れ煮込んだ、醤油ベースで、甘めの味。一方、島根県津和野町の芋煮は、焼いた鯛と、火山灰地で育った里芋だけのシンプルなすまし仕立てです。また芋煮会発祥の地である山形県中山町の「芋棒煮」は、棒ダラと里芋を一緒に煮た醤油ベースのものだそうです。

わが家の「芋煮」といえば、里芋と油揚げ、鶏肉、しいたけ、こんにゃくにごぼうとニンジンまで加わったにぎやかなもの。材料は、大洲市の「いもたき」に似ていますが、甘くないすまし仕立てですので、味付けは津和野町のものに近いのかもしれません。こんな風に比較してみると、わが家のルーツを探るようで楽しいですね。

年末年始、帰省されるなどして、みんなそれぞれ地元の味を堪能されたことでしょう。年始には、各地の多様なお料理の話をいろいろな人に聞いてみようと思います。

 

(特集)大洲のええモン 全国に向けて

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