ツマジロクサヨトウ対策を最南端の町から
2015年から毎週続けてきました私のピックアップ広報は今回で最後の回となります。
私の最初のピックアップは日本で最初にオープンデータに取り組んだ福井県鯖江市の広報誌からでした。最後の回はどこからピックアックするのか迷いましたが、マイ広報紙に掲載されている広報紙のうち最南端の町である(日本最南端の町でもあります)竹富町からピックアップしようと思います。
竹富町の1月号の広報誌で気になったのは、ツマジロクサヨトウに関する記事です。
と言っても、ツマジロクサヨトウと聞いて直ぐに何か思いつく人は稀でしょう。
ツマジロクサヨトウは昨年日本国内で初めて確認された害虫です。人間には無害とされていますが、広範囲の作物に食害するために、農業に大きな影響を及ぼします。
最初に確認されたのが鹿児島県だったため、昨年から鹿児島県や沖縄県の広報紙で注意喚起の記事が掲載されていたのですが、竹富町の広報誌でも取り上げられるところとなったようです。
あくまで注意喚起のための記事ですので、殊更に怖がる必要はないと思います。ただ、注意していないと、この種の害虫は気付かぬうちに生息域を広げてしまうことがあります。
現段階では一部の自治体の広報紙における注意喚起に留まっているようですが、対策は一部の自治体に限定されず、点ではなく面での対応が求められるはずです。最南端の町の広報誌から徐々に周辺の市町村、さらには隣県から全国へと、記事の内容が波及していくことを期待したいです。