地域におけるデジタル活用による課題解決の取り組みを評価 ~夏のDigi田甲子園~
政府が推し進める「デジタル田園都市国家構想」の一環として、先頃、「夏のDigi田(デジデン)甲子園」が実施され、先月にはその表彰式が開催されました。
夏のDigi田甲子園は、デジタル技術の活用で課題を解決している地域の取り組みを広く募集し、特に優れたものを表彰するもの。地域における中核的な主体の一つである自治体を対象とし、住民の暮らしの不利便性・豊かさの向上や地域の産業振興につながっている取り組みが選出されました。
表彰は、実際に課題を解決した取り組みである「実装部門」と、課題の解決につながる「アイデア部門」に大別され、うち実装部門は、「(1)指定都市・中核市・施行時特例市等」「(2)市(前述の市を除く)」「(3)町・村」に区分して行われました。
群馬県前橋市は、アイデア部門で内閣総理大臣賞 優勝を、実装部門 (1)指定都市・中核市・施行時特例市等で準優勝を、それぞれ獲得。本記事では、広報まえばし 2022年10月1日号に掲載された受賞報告記事を取り上げました。
アイデア部門で受賞した「めぶくEYE」は、スマートフォンのカメラとAI技術を活用し視覚障がい者の自立歩行をサポートするもの。住民参加によるサービス向上が見込まれ、参加型共助社会の実現を目指すといいます。実装部門で受賞したのはマイナンバーカードを活用したタクシーによる高齢者等の移動支援の取り組みです。
静岡県小山町は、広報おやま 令和4年8月号で、同町で運行するデマンドバスの取り組みで「夏のデジ田甲子園」に出場することを紹介していましたが、その「予約・乗車システムを活用したデマンドバスによる地域生活圏のモビリティの充実」は、実装部門 (3)町・村でベスト4に入賞しました。
他の受賞も、各自治体で取り組まれ、広報紙でも関連情報が掲載されています。いくつかご紹介しましょう。
▽宮城県丸森町〔実装部門 (3)町・村 準優勝〕
受賞取り組み:「電子母子手帳アプリとオンライン医療相談の連携活用による子育て世代への支援」
同町の子育て相談窓口『WARASKO(わらすこ)』は広報まるもりでも案内されています。
▽山形県山形市〔実装部門(1)指定都市・中核市・施行時特例市等 ベスト4〕
受賞取り組み:「『やまがたAI部』(産学官連携による高校生のためのAI教育)」
「やまがたAI部」支援は、同市の今年度の重点政策の一つであることが、広報やまがたでも挙げられていました。
▽高知県日高村〔実装部門 (3)町・村 ベスト4〕
受賞取り組み:「日本で初めてスマホ普及率100%を目指す「村まるごとデジタル化事業」」
広報ひだかでは、同事業について折に触れ案内されています。
Digi田甲子園は、冬の実施が公表され、今月下旬頃から応募受付を開始するとアナウンスされています。