おいしい水道水を提供して80年!!
ある調査によると、ミネラルウォーターの市場は3000億円を超える規模になっているそうです。その背景にはミネラルウォーターは“ナチュラルで健康的でおいしい“けれど、“水道水はおいしくない”という消費者の意識が働いているのかもしれません。ただ、最近は水道水もおいしくなり、地元の“おいしい水道水”をアピールする自治体もみられます。
今回は、この水に関連する記事のなかから埼玉県所沢市「広報ところざわ」平成29年11月号の「特集 これまでも。これからも。所沢のおいしい水」を取りあげます。この記事は、水道通水80周年を迎えた所沢市が、水道の歴史や家庭に届くまでの解説をはじめ、その安全性とおいしさを紹介するものです。所沢市は台地で大きな川がないため、井戸を作るためには地面を深く掘らなければならず多大なお金がかかったそうです。そのため、家ごとに井戸はなく、遠くの共同井戸まで水をくみに行かなければならず、また日照りで井戸水が枯れてしまうこともあったということです。昭和9年の大干ばつをきっかけに上水道の建設が始まり、3年度の昭和12年(1937年)4月に水道の給水が始まりました。現在の所沢の水道水は地下水をブレンドしているため“とてもおいしい”そうです。この記事には、所沢の先人の方々の苦労を忘れることなく、これからも“おいしく安全な水を提供したい”という思いが込められているような気がします。
日本では安全な水道水を供給するための厳しい水質基準が水道法で定められています。厚生労働省によると、人が生活するうえで必要な飲料水を毎日飲み続けても、一生健康を損ねることのない品質だそうです。今回の記事を読んで、自分のまちの水道水とミネラルォーターを飲み比べてみたくなりました。
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