芽室町の優れた情報発信と情報提供
本年最初の私のピックアップ広報は、昨年8月に町議会にお邪魔させて頂いた北海道芽室町の広報誌の記事からにしたいと思います。
そもそも、なぜ芽室町議会にお邪魔したのかということを書く必要がありそうですが、訪問の理由は、芽室町議会が地方議会関係者にはよく知られた議会であることによります。私自身の研究テーマとの関係から、一度は訪問させて頂きたいと思っていたところ、縁を頂いて8月に行われた議員研修会にお邪魔させて頂きました。
この芽室町議会がなぜ地方議会関係者によく知られているのかと言えば、昨年発表された早稲田大学マニフェスト研究所による「議会改革度調査」で、二年連続全国1位を獲得していることからもうかがえるように、地方議会改革の先頭を切っていることによります。ちなみに、この調査では、2位と3位も二年連続で滋賀県大津市議会と三重県四日市市議会でした。大津市議会や四日市市議会も高く評価されるべき取り組みを行っていると思いますが、それでも芽室町議会はさらにその先を走り続けているのです。
今回ピックアップする記事は、芽室町議会の議会改革の活動と直接の関係があるとは言い難いですが、町議会にもその件について特別委員会が設置されている役場庁舎建設に関するものです。
芽室町は2021年の利用開始へ向けて、新庁舎建設を行う予定です。この2018年3月に、その基本設計を決定する予定で、広報誌にはその決定へ向けて実施されたワークショップに関する記事が掲載されているのです。
広報誌の記事からも、丁寧に町民と議論を重ねた様子がうかがえますが、芽室町のWebサイトには、さらに詳しく各種資料が公開されています。以下のページには、ワークショップの様子も掲載されています。
http://www.memuro.net/kensetsu/chosya07/chosya07.html
ここまでであれば、行政が町民参加を積極的に行っているということで他の自治体でも似たような事例はたくさんあるのですが、上に書いたように芽室町は議会もその活動を熱心に行っています。
例えば、芽室町議会のWebサイトは大変充実しており、役場庁舎建設に関する調査特別委員会のページも直ぐに見つけることが出来ます。そのページにアクセスすれば、関連する資料が整理されて公開されています。
http://www.memuro.net/gikai/committee/com.htm?cid=7&year=2017
広報誌だけではなくWebサイトを通じて、それも役所によるものだけではなく、議会からのものも含めて、大変丁寧な情報発信と情報提供を行っている。これが芽室町の優れた特徴である言えます。
この2017年12月号から芽室町の広報誌もマイ広報紙に収録されることになりました。12月の記事一覧を見ても、その情報発信の充実ぶりがうかがえます。これまでも町議会の情報は常に確認していたのですが、今後はマイ広報紙を通じて広報誌の情報を得ることが出来るようになりますので、個人的にも大変楽しみです。