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【働く女性の注目記事】巧妙化する『うそ電話詐欺』の手口には「家族の合言葉」で対応を


田窪 綾

2018.03.01 広報きりしま 2018年2月号 お知らせ版 鹿児島県霧島市

先日、思わず食い入るように見てしまったテレビCMがありました。それは自宅に掛かってきた電話を受ける女性のシーンから始まります。「オレ…カバンなくして、今日中に200万必要なんだ」という突然の言葉にうろたえつつも「大ちゃん、今度どこに連れて行ってくれるの?」と問います。相手が詰まると思い切って電話を切る女性。以前、実際に息子と交わした「今度温泉へ行こう」という約束が、女性をオレオレ詐欺から守ったという内容です。これは高齢者詐欺被害防止啓発として制作された政府広報のCMで、女性の息子役をお笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんが、詐欺師役を相方のあらぽんが熱演しています。これを見て高齢の両親を思い出した私も、いざという時に「家族の約束」が守ってくれるようぜひ取り入たいと感じました。

こうした手口は以前まで「オレオレ詐欺」と呼ばれていました。しかし最近では「ATMで還付金がある」「宅配便で送金を求める」など巧妙化しているため、『うそ電話詐欺』という名称に変わっています。広報きりしま2018年2月号によると、鹿児島県では被害件数が過去最高の100件に達し、被害金額は2億1170万円にも上るそう。

これらの対処法について同紙では「うそ電話詐欺被害に遭わないためのポイント」を挙げています。例えば「告げられた電話番号をうのみにせず、自分で確認しかけ直す」や「普段から家族と連絡を取り合い、本人確認の際の合言葉を決めておく」など。騙されないと思っていても、言葉巧みに誘導し心理的に追い詰めるのが詐欺師の手口。両親に辛い思いをさせないために、子どもである私たちから働きかけていきましょう。

 

うそ電話詐欺被害に遭わないためのポイント

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