山鹿市のオムロンハンドボール部
平昌オリンピックが終わり、9日からはパラリンピックが開催されます。
このような大きな大会を通して、新たな競技の魅力が発見されるということもあるのではないかと思います。今回のオリンピックであれば、カーリングがその代表例で、「カーリングは面白い」と思った人も多かったのではないでしょうか。
今回、銅メダルを獲得したことから、日本代表女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」にも光が当たりました。ロコ・ソラーレはオリンピックでは控えとしてチームを支えた本橋選手が2010年に立ち上げたチームで、拠点を置く北見市での普段の活動を支援する人や企業も紹介されました。
オリンピックやパラリンピックは4年に一度の舞台ですが、そこに出場するためには日々の活動が重要となります。ただ、多くの競技はその日々の普段の活動について、特に資金や練習場所で苦労しているというのが実情でしょう。オリンピックのような目立つ舞台だけではなく、普段の例えば日本の大会などに関心を払うことで、オリンピックやパラリンピックを目指す選手やチームを応援していくことが必要とされているのです。
そこで、今回紹介したいのは、熊本県山鹿市の広報紙です。
最新の3月号には、山鹿市に活動拠点を置く女子ハンドボールチーム「オムロンハンドボール部」を紹介する記事が掲載されています。
記事の中では、現在開催中の第42回日本ハンドボールリーグにおけるオムロンハンドボール部の直近の成績と昨年12月に開催された第23回女子世界選手権の日本代表チームの成績が紹介されているのです。
日本の女子ハンドボールは1976年のモントリオールオリンピックに出場したのみで、以降は出場から遠ざかっています。男子は5回のオリンピック出場を果たしていますが、それでも1988年のソウルオリンピックに出場して以降、出場から遠ざかっています。
次の東京オリンピックには開催国枠での出場が可能となるはずですが、それだけでは一過性のものになってしまいます。継続的な応援によって、国際的な舞台で活躍出来る選手が生まれてくる環境を整えていきたいところで、そのためにも山鹿市のように普段からその地域に拠点を置くチームを応援するような環境づくりが重要です。
日々の応援が次の大きなイベントでの応援の喜びにつながる。そのような好循環を期待したいところです。