広報紙にも別冊がある
広報紙の発行頻度は自治体ごとに異なります。月一回のところもあれば、月二回や三回のところもあります。
広報紙の担当の方に尋ねると、イベントの開催案内など、掲載したくても紙面の都合で掲載し切れない情報も多いと聞きます。その他にも、今ならマイナンバーの説明など、行政側で詳しく伝えたい事柄には事欠かないことでしょう。
掲載したい記事と紙面の都合を考えながら、毎号広報紙は作成されているのです。
今週取り上げる静岡県富士宮市は、そのような中にあって、興味深い取り組みを行っています。
それが、広報紙の別冊の発行です。12月1日付で、「広報ふじのみや12月号」と別冊の「広報ふじのみや 創宮(So Good!) vol.8」が発行されているのです。
別冊の方は、記事数が8と少なく、さらには各記事の文章も少ない構成になっています。記事の中身を見ると、広報紙の本体には掲載出来ないものの、きちんとスペースをとって伝えたい情報が掲載されているようです。
広報ふじみやの表紙には、「自治会の協力で配布しています」と明記されており、配布にも苦労している様子がうかがわれます。この広報紙の配布方法も自治体における広報紙の課題であり、それが発行回数を容易に増やすことの出来ない理由になっていることもあるのですが、富士宮市のように別冊を作成し、例えば広報紙と別冊を同時に配るようにすれば、配布の課題は克服可能です。
もちろん、マイ広報紙ではあれば、直接配布するという作業は発生しないので、Web限定になるのかもしれませんが、別冊や改訂版を発行し、それを登録するということも検討に値するでしょう。
そのような可能性を想像させる取り組みとして、富士宮市の「広報ふじのみや 創宮(So Good!)」は注目されます。