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ゆるキャラ「ふっかちゃん」大健闘! 経済効果は31億円

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2015.12.14 広報ふかや 平成27年12月号 埼玉県深谷市

以前、このコラムでも取り上げました「ゆるキャラグランプリ2015」。今年の第1位は浜松町のマスコットキャラクター 出世大名家康くん」でした。
そして見事3位に輝いたのが、埼玉県深谷市の「ふっかちゃん」です。今や「ふっかちゃん」は、ゆるキャラグランプリ上位の常連で、イベントをにぎわせてくれています。

そんな「ふっかちゃん」のゆるキャラグランプリへの挑戦は今回で終わるそうですが、広報ふかや 平成27年12月号では、「ふっかちゃん」の効果について報告しています。

まずは、ふっかちゃんグッズの売上額。年々増加して、平成26年度は少なくとも約31億円(協働推進課調べ)にも上るとのこと。ふっかちゃんのデザインを使用した事業者には、『ふっかちゃん子ども福祉基金』への賛同を呼び掛け、売上額の一部寄付の協力をお願いしているそうです。ちなみに『ふっかちゃん子ども福祉基金』はこれまでに6,000万円以上集めたそう(11月19日現在)。

PR力もたいしたものです。なにしろ私の子どもたちは、ふっかちゃんで深谷市を知ったくらいですから。ふっかちゃん公式ツイッターのフォロワー数も5万人を超えているといいます(11月19日現在)。

こうした経済効果やPR効果に加えて見逃せないのが、深谷市にかかわる人たちの一体感、ではないでしょうか。市民・企業・団体・行政が一緒になって、1つの目標に向かっていく…。こうした活動により、市への愛着が生まれてくることも確かです。

実は、今回の「ゆるキャラグランプリ」、惜しくも2位だったのが愛媛県の「みきゃん」でした。まだ投票締め切り前に出張で愛媛県を訪れたときのこと。直前の途中経過でそれまでの1位の座を「家康くん」に明け渡してしまったと、愛媛県民は大騒ぎでした。県の職員の方はもちろん、売店のおばさんに至るまで県民みんなで「みきゃん」を応援していたのが、印象的でした。

「ゆるキャラ」に順位をつけるのはいかがなものか、過熱しすぎではないか…と賛否両論ある「ゆるキャラグランプリ」ですが、イベントの効果は否定できません。やはり1位は気持ちがいいですし、3位までに入れば間違いなく多くの人に覚えてもらえます。ところで『マイ広報紙』も週間アクセスランキングという形で週のグランプリ(?)が発表されています。ちなみにこの記事を書いている12月11日現在の記事別ランキング1位は、私が前回ご紹介したKOBE 2015年(平成27年)12月号の「空き家を活かす」でした。やはりうれしいものです。

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