街のみどりを地域で育てる。
東京では、この4月に夏日が過去最多を記録し、5月に入っても暑い日がつづきました。都市部では以前からヒートアイランド現象への対策が行われてきていますが、熱中症の増加など私たちの生活にも大きな影響を及ぼすようになってきています。この気温上昇対策のひとつが“まちの緑化”です。今や多くの自治体において、“緑化”はまちづくりを進めるうえで重要な事業となっています。
今回は、緑化をすすめる都市部の自治体のなかから東京都品川区の「広報しながわ」平成30年5月1日号の“みどりの特集・みんなで育むみどり豊かなまち”を取りあげます。この記事は、“みどり”を「増やす」、「守る」、「親しむ」という三つの視点からの緑化事業の紹介です。品川区では、みどりを増やす事業として、屋上緑化、生垣緑化、防災緑化などへの助成を行う制度のほかに。公園の花壇で花を育てる「みどりと花のボランティア」や野菜の収穫を楽しみながら緑化をすすめる「マイガーデンの貸し出し」といった事業を展開しているようです。また、みどりを増やすだけではなく、「みどりの条例」を制定しルール化してみどりを守っているようです。緑化を進めると、枝や葉の落下による事故や鳥・虫の被害などがおこる可能性は常にありますので、みどりを適切に管理していく姿勢はとても大切だと思います。
街のなかの木々のみどりは、気温上昇をおさえるだけではありません。みどりは大気を浄化し、生物の多様性を維持するなど様々な機能を持っています。また、私たちに安らぎや潤いを与えてくれるものであり、暮らしの満足度を高めていくことにつながります。地域のみどりを増やし、守っていくためには、私たちが主体となって自治体と連携していくことが大切です。
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