“下水道”は私たちの生活を支える大切な施設。
明治時代の都市部では大雨による家の浸水やたまった汚水が原因でコレラなどの伝染病がはやりました。この伝染病の流行を防ぐために、明治17年(1884年)に“神田下水”がつくられ、大正11年(1922年)には日本最初の水再生センターである“三河島水再生センター”が整備されたそうです。私たちの生活を支える下水道には100年以上の歴史があり、現在はそのほとんどを都道府県や市町村が管理しています。
今回は、この下水道を特集する福岡県北九州市の「北九州市政だより」平成30年6月15日号の“特集 下水道100周年 つなげよう次の100年へ 下水道がつくる豊かな水・まち・暮らし”を取りあげます。この記事は、北九州市の下水道の歴史、役割の解説と今年7月に開催される「北九州市下水道100周年記念事業」の案内です。この記事によると、現在の下水道には、「悪臭や伝染病の流行を防ぐ」ほかにも、「家や道路の浸水を防ぐ」「川や海を汚れから守る」という役割があるそうです。いま、都市部では雨水は当然のように下水道に流れていきます。私たちは日常生活のなかで下水道のありがたさを感じる機会は多くありませんが、下水道展や国際会議も予定されている「下水道100周年記念事業」は、多くの人が下水道のありがたさを感じる機会になるかもしれません。
国土交通省のホームページによると、現在の下水道は施設の老朽化による道路陥没や十分な点検・対策が実施されていないという問題をかかえているそうです。私たちの生活に不可欠なものでありながら、地下にあるがゆえに、なかなか意識がとどきません。この記事を読んであらためて下水道に対する理解を深めていきたいと思いました。
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