【働く女性の注目記事】舞え! 日本の空に。淡紅色の優美な鳥、トキを一般公開
「え!? トキって見られるの?」。
新潟県・ながおか市政だより8月号の「8/18(土)からトキを一般公開します 広域観光の展開に弾み」の記事を読み、思わず驚きの声をあげてしまいました。
私が小学生だった頃、絶滅の危機が何度も報じられていた日本のトキ。テレビのニュースなどでトキの姿が映し出されるたび、「こんなキレイな鳥が日本から消えちゃうかもしれないなんて……」と、寂しさと漠然とした不安を感じたのを今も覚えています。そのトキが一般公開されるというのです。しかも長岡市は、新潟県佐渡市、石川県に次いで全国3番目の一般公開。気になって調べてみました。
乱獲や森林伐採による繁殖地の減少等により激減した日本の野生トキは、昭和56年には5羽にまでなってしまったそうです。それらのトキを一斉捕獲し、環境庁が人工増殖に向けた取組みを開始。その後、中国によるつがい贈呈などもあって、平成11年、日本の飼育下で初の赤ちゃんが誕生しました。平成15年、残念ながら日本の野生生まれの最後のトキが死亡しましたが、平成19年には飼育下トキは95羽までになり、翌年から野生復帰のための放鳥が開始、環境省佐渡自然保護官事務所によると、野生下トキは2018年8月1日現在、推定個体数354羽とのことです。
長岡市の観覧棟「トキみ~て」では、近いところで約2mの距離でトキが見られるそうです。元気で優雅な淡紅色したトキに会いたい。長岡市に足を延ばしたくなりました。そして、トキが再び日本の空に舞う姿が見られることの“奇跡”を、平成生まれの息子に語り継ぎたいです。