西ノ島町、LINEを始める
ふるさと納税について、総務省が制度の見直しを検討しているとの報道が先日ありました。返礼品競争が過熱していることを問題視してのことですが、競争原理が働いて、全国の自治体が創意工夫を行っているのも事実です。
単にたくさんの寄附を集めるだけではなく、いかにその自治体に関心を持ってもらうのか。特に継続的に関心を持ってもらうにはどうするべきなのか。返礼品を充実させる以外の取り組みもなされているのです。
そんな取り組みのひとつを紹介したいと思います。それが島根県西ノ島町です。
西ノ島町の9月号の広報誌には、「LINEはじめました!~ふるさと納税~」と題する記事が掲載されています。
記事によると、友だち登録をすると、ふるさと納税の返礼品の情報だけではなく、町の情報やクーポンが配信されてくることが予定されているそうです。
これからの取り組みですので、実際にどのようなことが行われるのかは未知数ではありますが、ふるさと納税をきっかけとして、西ノ島町との継続的な関係の構築を図ろうとしていることは明らかです。LINEの利用は時と場所を問いませんので、全国各地の人がこれを通じて西ノ島町とつながることが出来ます。単発の寄附と返礼品のやりとりではなく、持続的に関心を払い合う関係を構築しようとしているのです。
西ノ島町は隠岐諸島に所在する町です。訪れる際には、松江市や境港市からフェリーで向かうことになりますが、ふるさと納税をきっかけとして関心を持ち、その豊かな自然を体験したいと訪れる人もいることでしょう。