「ワンフロア・コンプリート・サービス」などの工夫が…水戸市役所新庁舎
平成26年から建設工事をしていた茨城県水戸市の新庁舎がまもなく完成。11月26日(月)から新庁舎で一部業務を開始すると、『広報みと』で報じられていました。
平成23年の東日本大震災で被災した旧庁舎に代わり、総合防災拠点としての高い安全性を備えた、大きな災害の際にも継続して使用できることを目指してつくられた庁舎だといいます。
災害への対応だけでなく、誰もが安心して使うことができるようなユニバーサルデザインやバリアフリー化のほか、太陽光発電パネルの設置など環境にも配慮されており、まさに時代に対応したつくりといったところ。
ただ新庁舎において考慮されたのは、こうしたハード面だけではないようです。この新庁舎では、転入・転出などの住民異動や戸籍の届出に関連する窓口を集約し、ひとつのフロアで多くの手続を行うことができる「ワンフロア・コンプリート・サービス」を実現しているそう。
そういえば、はるか昔、入籍、引っ越し…といった手続きが、面倒でたまらなかったことを思い出しました。区役所に行ったはいいけれど、「〇〇課」という呼称だけでは何をするところなのか新婚の2人には皆目わからず、右往左往してしまった記憶があります。水戸市の新庁舎では、市民課に住民異動と戸籍の届出に関する総合窓口が設置されているので、そこに行けばよいとのこと。専門的な相談が必要な場合は、それぞれの業務を担当する部署を案内してくれるというので、新婚さんも心強いですね。
さらに利用の多い福祉などの窓口部門を低層階に集約配置するなど、新しい庁舎の利便性を市民目線で考え、効率的に使用できるようになっているようです。
私は、この新庁舎で、「消費生活センター」と「生活福祉課」がワンフロアにあることに感心してしまいました。多重債務問題など、情報の共有、連携、協働が、時として必要になる両セクション。こうした関連性も含めて、各課が配置されているのですね。
新庁舎の全体オープンは、来年1月とのこと。こうした新庁舎の工夫がどのように現実に活きてきたか、個人的には特に、「消費生活センター」と「生活福祉課」の同フロア設置がどのような効果をもたらしたのかなど、フィードバックしていただけたら…と思ってしまいました。