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まもなく新学期! 地域で子どもたちを見守ろう

「子供のお金教育を考える会」代表、文部科学省消費者教育アドバイザー、神奈川県消費生活審議会委員、経済教育学会理事
あんびるえつこ

2019.08.26 市報にいがた 令和元年8月18日号 新潟県新潟市

8月19日配信のピックアック広報紙で、認知症の方を地域で見守ろうというコラムを書きました。今回は、「子どもたちを見守ろう」というお話です。

「地域で守る子どもの安心・安全」「見守りで安全な通学路へ」という特集記事を組んでいたのは、新潟県新潟市の広報紙『市報にいがた 令和元年8月18日号』です。少子高齢化、過疎化…といった諸問題を抱える現代社会にあって、私たち一人一人がちょっとした“気遣い”を差し出すことが大切だということに改めて気付かされました。

記事では、警察庁の調査をもとに、小学生が犯罪や交通事故の被害に遭いやすいのは登下校の時間帯、特に下校時間から夕方であると指摘。新潟市では、防犯パトロールなどを行う「防犯ボランティア」や子どもの登下校などを見守る「子ども見守り隊」などの活動を通して、安心・安全な街づくりを進めているといいます。

新潟市内に105団体ある「子ども見守り隊」の一つ、「東小みまもり隊」隊長の滝澤富夫さんは「見守りは地域全体で行うことが大切」であると、地域みんなの見守りを呼び掛けています。そして「放課後に児童館やひまわりクラブへ行く子どもは帰宅時間が決まっていないため、さまざまな時間・場所で行う“ながら見守り”が効果的」だとも。

確かに、わが家の子どもたちの小学生時代を振り返ってみると、児童館の帰り時間は日によってバラバラ。冬場になると、想像以上に早く日が沈んで暗くなってしまい、慌てて迎えに行ったこともありました。「子ども見守り隊」だけではカバーしきれない場所、時間帯があるに違いありません。

“ながら見守り”のヒントも書いてありました。「犬の散歩」「買い物」「庭の手入れ」など、普段の生活で外に出る用事を子どもたちが帰宅する時間帯に合わせるだけで行うことができる、と。

なるほど。ほんのちょっとした気遣いで、自分が“見守り”役になれるものなのですね。実はこの夏、私は人生何度目かのギックリ腰を患い、この秋からはきちんと1日8000歩、散歩しようと心に誓ったところです。この散歩時間をさっそく近所の子どもたちの帰宅時間に合わせてみようと思います。新潟市は“ながら見守り”活動の腕章を配布しているそうですが、私の地域にはないようなので、心の中で腕章をつけ…。“ながら見守り”隊員ともなれば、私の散歩も3日坊主では済まされなくなり、まさに一石二鳥かもしれません。

 

地域で守る子どもの安心・安全

【特集】見守りで安全な通学路へ

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