学校の働き方改革。
文部科学省は2016年に勤務実態調査を実施しました。この結果によると、1か月に80時間以上の時間外勤務を行っている先生が小学校で約3割、中学校では約6割にも上るということが明らかになりました。いま文科省は、この調査結果をうけて学校における先生たちの働き方改革を進めています。
今回は、先生たちの働き方改革の記事を掲載する東京都品川区「広報しながわ」令和元年9月21日教育特集号の“しながわ働き方ルネサンス”を取りあげます。この特集号は、英語教育の推進、子どもたちの安全安心の確保、新たな学校選択制の導入など、品川区の取組を数多く紹介しています。そのなかに、先生たちの働き方改革の記事があります。品川区では、現在多くの先生が遅くまで学校に残っているという現状を踏まえて、先生たちの負担を軽減し、児童・生徒に余裕をもって向き合えるよう「学校働き方改革=先生が働く環境整備を推進しているようです。たとえば、全ての学校で、原則水曜日を定時退勤日とする。また、夏休み期間における学校閉庁日の設定や教員の事務負担を軽減するためのスタッフの全校配置、部活動の外部指導員の拡充などの取り組みも行われています。厳しい労働環境が常態化していますが、なかなか私たちはその現状を知ることができません。広報紙に先生の働き方を掲載することで、地域の人たちと共有することができます。これは大きな意義があると思います。
今年の1月に中央教育審議会は学校における働き方改革に関する答申をまとめました。3月には、「学校における働き方改革に関する取組の徹底について」という通知もなされました。本格的に動き出した働き方改革。先生にとっても、子どもたち・保護者にとっても、良い改革になることを期待します。
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