消防署員の日頃の訓練を知る。
総務省消防庁ホームページによると、昨年の出火件数は37,981件で前年に比べ1,392件減少したそうです。おおよそ1日あたり104件、14分に1件の頻度で発生しました。平成17年以降は減少傾向にありますが、火災はいつおきるかわかりません。火の使用が増え、空気が乾燥する時期を前に、自治体広報紙にも火災への注意をうながす記事が多くみられます。
今回は、地域を守る消防署を紹介する茨城県常陸太田市の「広報ひたちおおた」令和元年10月号の“特集1 ひとつずつ いいね!で確認 火の用心 市民を守る 消防ひたちおおた”を取りあげます。この記事では、常陸太田市民の安全確保のために尽力する消防署員の日頃の訓練が紹介されています。たとえば、消防係は2階建て、3階建てであっても駆けつけられるように消火ホースを肩に背負いながらホースを延ばしての放水訓練、救急係は救急救命に関する実施訓練、レスキュー隊員が活躍する救助係は竜神ダムや貯水池等で起こるかもしれない水難事故にそなえた潜水救助訓練などを実施しているそうです。紙面には訓練中の写真も数多く掲載され、読みやすく編集されていますので、PDF版でも読んでもらいたい記事です。いざというときに頼りになる消防職員ですが、私たちは“消防職員が現場で活躍する機会をつくらないこと”が大切であることは言うまでもありません。
火災は毎年10月頃から増え始めて、春にピークを迎えます。その原因は「たばこ」3,414件(9.0%)、「たき火」3,095件(8.1%)、「こんろ」2,852件(7.5%)だそうです。喫煙率が低下しているなかでも、まだまだたばこが原因による火災は少なくありません。たばこを吸う人も、吸わない人も火災のリスクがあることを認識しておきたいものです。
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