知っていてもだまされてしまう。特殊詐欺。
先日、警察庁は、令和元年の犯罪情勢の統計(暫定値)を発表しました。そのなかに昨年の特殊詐欺の認知件数は16,836件とあります。平成30年からは5.6%減少したようですが、特殊詐欺の統計をとり始めた平成16年以降最少であった平成22年との比較では約2.4倍で、依然として高い水準にあるようです。
今回は、この特殊詐欺に関連する記事を掲載する群馬県「ぐんま広報」2020年2月No.369の“特集 ストップ!特殊詐欺被害”を取りあげます。この記事は、特殊詐欺にあわないための効果的な対策を紹介するものです。特殊詐欺の多くは1本の電話から始まります。その電話には、ニセ息子、ニセ警察官、ニセ職員など多くのニセ者が登場してくるそうです。大勢のニセ者たちが共謀してだまそうとするので、ついつい信じでしまうということです。ただ、ニセ者ではありますが、詐欺の被害者の62.7%の方が、犯人からの電話を信じてしまった理由を「息子(親)の声にそっくりだったから」と答えているそうです。突然のことで正確な判断がつかない状況が伺えます。
この記事には、その対策として、
1.家の電話に自動通話録音機をつける
2.いつも留守番電話にしておく
3.家族やペットの名前などの合い言葉をつくっておく
などが示されていますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。とにかく、できるだけ電話で犯人と話をしないことが大切のようです。
特殊詐欺の被害者の70%以上を高齢者が占めていますが、手口が巧妙化してきていることもあり、誰もが巻き込まれる可能性のある犯罪となっています。1本の電話が強盗被害につながってしまうこともあります。今年から特殊詐欺の手口がオレオレ詐欺、預貯金詐欺、各料金請求詐欺など10種類に分類されました。種類は多いですが、詐欺被害にあわないためにパターンを知っておくことが大切だと思います。
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