広報紙への予算案の掲載は信頼構築への第一歩!
昨年の12月に、私は“ピックアップ広報紙”に東京都中野区「なかの区報」(12月5日号)の「特集 平成29年度予算で検討中の主な取り組み(案)にご意見を」という記事を取りあげました。この記事は、平成28年度4月にスタートした『新しい中野をつくる10か年計画(第3次)』の戦略に基づいた取り組み(案)への意見を募集するというものでした。
今回は、この記事に続く特集となる「なかの区報」3月5日号の「特集 未来への扉をひらく『平成29年度区長施政方針・予算案』」、「新しい社会のあり方を創造し、実現する中野に平成29年度当初予算(案)」、「持続可能な活力ある地域社会づくりへの取り組み」の3つの記事を取りあげます。これらの記事では、区長の施政方針とそれを反映した29年度の予算案の金額、前年度比との増減比率などがグラフとともに示されています。歳入・歳出のグラフは前年度との変化がわかりやすく表示され、記事の中で使われている難しい専門用語については説明がつけられています。とてもわかりやすく、区民の立場に配慮した丁寧な編集がなされているように感じます。また、12月5日号で意見を募集した10か年計画の戦略ごとに事業の予算案を示すことによって、12月の特集記事との連続性も確保されています。施政方針と予算案の丁寧な説明、特集記事としての連続性など、この記事は自治体広報の予算記事のなかでもとくに優れたものになっていると思います。
多くの自治体では、年1回しか予算記事が広報紙に掲載されません。しかし、予算は住民サービスに直接影響する大変重要なものです。自治体のお財布の中身と使い途を何度も丁寧にお伝えする。このことは自治体と住民との信頼関係構築にとって大変意義のあることだと思います。
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特集 未来への扉をひらく「平成29年度区長施政方針・予算案」