ソメイヨシノが一斉に咲く理由とは?
先日、全国に先駆けて東京で桜が開花しました。東京の開花は靖国神社(千代田区)の標本木が5輪以上開花したかで判断されます。気象庁ホームページによると、標本木とは開花状況などを知るための指標として扱われている植物で、植物の変化を通じて季節の遅れや進みなど総合的な気象状況の推移を把握するために用いられているそうです。この時期、自治体広報紙には各地の桜の名所が数多く紹介されています。
今回は、桜に関連した記事から静岡県三島市の「広報みしま」2017年3月15日号の「ご存じですか?ソメイヨシノが一斉に咲く理由 遺伝研の一般公開4月8日(土)」を取りあげます。このイベントは、国立遺伝学研究所が主催するもので、講演会の聴講や遺伝学の体験ができるほか、ダーウィンの著作『種の起源』初版本も公開されます。また、遺伝学研究所の構内では400本もの様々な種類の桜が楽しめるそうです。この桜はソメイヨシノの起源を明らかにした竹中要博士が1950年頃に研究を目的に収集・植樹したということです。この記事のタイトルである“ソメイヨシノが一斉に咲く理由”が遺伝学研究所ホームページに掲載されています。そこには、「ソメイヨシノは、挿し木や接ぎ木でしか増やせないため、どの木も遺伝的に同じ性質を持ったクローンとなります。そのため、気象条件が同じ地域では、一斉に開花するのです。」と説明されています。研究所ホームページではさらに、詳しい専門的な説明がありますので、興味のある方はぜひご覧ください。
すでに東京や横浜では開花していますが、寒い日が続いているため全国的には開花が遅れています。今年の満開予想日は4月以降の地域が多くなっていますので、ちょうど小・中学校の入学式頃に満開の桜が楽しめそうですね。
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