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地域の中でイキイキと延ばそう健康寿命、充実したセカンドライフへのヒント

「自治体広報広聴研究所」代表、公共コミュニケーション学会会員、元自治体職員、東京都在住
金井茂樹

2015.09.08 広報としま 平成27年9月1日号 東京都豊島区

先日、米ワシントン大学などの研究チームが英医学誌に“日本人の健康寿命が男女ともに世界のトップである”ことを発表したと報道されていました(2015年8月)。この結果は、世界188の国と地域のデータに基づくもので、日本人男性が71.11歳、女性が75.56歳だそうです。健康寿命とは2000年にWHO(世界保健機関)が提唱したもので、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。また、2014年における日本の平均寿命は、厚生労働省の発表(2015年7月)によると、男性が80.50歳、女性が86.83歳と報告されています。健康寿命と平均寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味します。先月、先々月と続けて日本人の寿命に関する報告がされたこともあり、様々なメディアで話題になり、「健康寿命」や「平均寿命」という言葉を耳にすることも多くなっています。

そこで、今回は健康寿命をテーマにした豊島区「広報としま」9月号の“地域の中でイキイキと延ばそう健康寿命”と“充実したセカンドライフへのヒント”の二つの記事をとりあげます。最初の記事は、(地独)東京都健康長寿医療センターの大渕修一さんによる健康寿命を延ばす3つのポイント-「運動」「栄養」「社会参加」の解説です。この記事では、高齢者が日常的生活の中で注意すべき点が易しく説明されています。もうひとつの記事は、70歳代の方3名による日常生活での“イキイキ生活の秘けつ”の紹介です。こちらの記事を読むと、体もこころも健康に生活するためには、運動とともに趣味や地域活動がとても大切なことがよくわかります。

最近は、どの自治体も「運動」「栄養」「社会参加」に関連した様々な事業を展開しています。これらの事業を、“健康寿命を延ばす事業“としてとらえると、とても興味深い事業に見えてくるような気がします。広報紙の記事を普段とは違った視点でみると、新しい発見があるかもしれません。

 

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