議会質問を追跡
先日、マイ広報紙に議会広報が登録されたとして、神奈川県相模原市を紹介しました。相模原市のように、議会が広報紙を発行している自治体も数多くありますが、今回紹介する千葉県大多喜町のように、行政の発行する広報紙の中に議会の記事も掲載するという自治体もあります。
大多喜町の広報おおたき2017年6月号は「議会だより掲載号」と表紙にも記されているように、議会に関する記事が掲載された号になっています。
その中で目を引いたのが「追跡:あの質問どうなったの?」と題して、議会で質問された事項について、その後の追った記事です。記事では、2016年3月の会議でなされた「給食費を軽減して欲しい」という質問に対して、2017年1月から中学生の給食費の無料化が実現したことが紹介されています。
議会では、各議員が様々な質問を行います。その質問の内容も広報紙に掲載されていますので、公式の会議録を確認しなくとも、広報紙を読めば、質問の一端をうかがい知ることが出来ます。ただ、その質問が実際にどのような結果をもたらしたのか。ひとつひとつ確認するのは困難です。そこで、この大多喜町の広報紙にあるように質問の帰結を追跡するというのは大変有用な取り組みであると言えるでしょう。
大多喜町の広報紙上には、質問に対する答弁も掲載されています。ここでは、「給食費については、平成29年度に小中学校のどちらかを、平成31年度までには両方の無料化を進めたいと考える。」という答弁が掲載されているのです。平成29年度の中学校での無料化は実現したとのことですので、残るは平成31年の小学校での無料化となります。質問の追跡が継続されることで、この先、その実現の有無も確認することが出来ることでしょう。