結婚、育児…少子化に取り組む姿勢がスゴイ!
先日、仕事で富山県入善町に行きました。山を背に黒部川と富山湾に接する町で、新幹線で2時間ちょっとなのに、こんなにも空気が違うのか…と思わず深呼吸して帰ってきたところです。
その際、降り立ったのが黒部宇奈月駅なのですが、この駅は入善町のお隣、富山県黒部市にあります。そんなご縁もあって今回、黒部市の広報紙『広報くろべ 2017年9月号』を覗いてみたのですが。黒部市の少子化対策の迫力に目が釘付けになってしまいました。
まず「あなたの恋をサポートする結婚応援サポーター『こいサポ』活動スタート!」の記事。「こいサポ」は、市から登録証の交付を受けた恋のサポーターで、結婚支援を希望する男女に登録を呼びかけ、登録内容から希望する条件に近い相手を見つけてお見合いの場をセッティングする…などの活動をするといいます。
まさに昔、町内にひとりはいた“世話焼きさん”の公的バージョンという感じ。お似合いの相手探しだけでなく、希望があれば、お見合いにまで立ち会ってくれるとのこと。話しかけるのが苦手…という内気さんも、こうしたサポートがあれば、よいスタートが切れそうです。なによりも希望する条件に見合う人をあらかじめ見つけてくれるので、婚活イベントなどで大勢の人の中から探すより効率的(⁉)かもしれません。
しかし、結婚できても、子どもをもつには、仕事との両立というハードルがあります。それに応えるのが、次の「ご自宅で孫守りをする祖父母をサポート&三世代の同居・近居サポート」記事です。
祖父母が孫を保育所に入所させずに養育する世帯をサポートする「孫守り支援補助金」は、対象孫1人につき月額1万円が支給されるというもの。私も過去、子どもを母に見てもらうことがしばしばあり、動物園、博物館…といろいろな経験をさせてもらっていました。こういう費用が結構かかるのですよね。我が家の場合、全部母持ちで…。「孫守り支援補助金」があれば、だいぶ助かったと思います。さらに「三世代同居・近居サポート補助金、リフォーム補助金」なるものもあるそう。祖父母の力を借り、子育てをサポートしようという試みは、若い世代の働く環境整備だけでなく、もうひとつの課題、老後の生きがい作りにもなり、一石二鳥かもしれません。
富山県の未婚率は全国平均を下回るものの増加傾向、また合計特殊出生率(ひとりの女性が一生の間に生む子どもの数)も減少傾向といいます。黒部市の本気のサポート体制が全国の少子化対策の模範となるのか、注目したいところです!