「広報えな」300号記念
広報紙には、そのまちの歴史が詰まっています。
今回紹介する岐阜県恵那市は、平成16年10月25日に市町村合併によって誕生しました。それ以来、広報紙が発行され、この11月1日号で300号を迎えます。
300号を迎えるにあたって、それを記念する記事が掲載されています。創刊号から、50号おきに、その号の記事の内容が紹介されているのです。2009年3月1日号の100号では「こども園の管理運営に指定管理者制度」、2011年5月1日号の150号では「高齢化が深刻、地域で支援事業が進む」、2013年7月1日号の200号では「リニアまちづくり構想を中間報告」といった具合です。ここでは、いわゆる市政に関するテーマは取り上げられていますが、そのような事柄以外にも多様な情報が広報紙には掲載されています。300号を通してみれば、恵那市の歴史をうかがい知ることが出来るはずです。
300号の発行を伝える記事では、「広報えなが皆さんのお手元に届くまで」ということで、広報紙の作成過程も紹介されています。普段は気にかけることもないでしょうが、実際に読者である市民の手に届くまでには、様々な人の手が介在していることも分かります。様々な人の手によって、広報紙にそのまちの歴史が編み込まれているとも言えます。
そんな歴史の宿る広報紙ですが、恵那市では300号を記念して、リニューアルを行うそうです。さらに、紙面のリニューアルだけではなく、このマイ広報紙への登録も、この300号から行われることになります。歴史の新たな一ページがこの300号を機会に刻まれていくのです。
これまで恵那市では広報紙が毎月2回発行してきたところ、内容を充実させるかたちで月1回の発行へと変更するとのことで、今後、号数の積み重ねの速度は低下することになりますが、今後も着実にまちの歴史が広報紙の中に蓄積されていくはずです。