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【特集】地震への備え、考えていますか?~巨大地震はいつか必ずやってくる~(1)

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愛知県豊川市

今後30年以内に70パーセントから80パーセントの確率で発生するといわれている南海トラフ地震。近年、全国各地で大規模な地震が多く発生しており、この地域にも巨大地震はいつか必ずやってきます。今回の特集では、南海トラフ地震発生時の豊川市の被害想定に加えて、日頃からの備えや対策、地震発生時にとるべき行動について紹介します。詳しいことは、危機管理課へお問い合わせください。
【電話】0533-89-2194

■南海トラフ地震とは
南海トラフ地震とは、静岡県の駿河湾(するがわん)から、宮崎県の日向灘(ひゅうがなだ)までの広範囲を震源域として起こるもので、東海・東南海・南海地震も含まれています。南海トラフ地震の震源域では、100年から150年の間隔で繰り返し大規模な地震が発生していますが、東海地方においては、前回の大規模な地震発生から170年以上が経過しているため、いつ地震が起こってもおかしくありません。
また、南海トラフ地震は、東日本大震災と同様の海溝型地震であり、大きな揺れによる建物の倒壊や津波による被害などが想定されています。

■海溝型地震のメカニズム
地球の表面は、海と陸にある十数枚のプレート(岩盤)で覆われており、海側のプレートは少しずつ動きながら陸側のプレートに押し寄せています。海側のプレートが海溝で沈み込むときに、陸側のプレートの先端部が引きずり込まれます。陸側のプレートには長年ひずみが蓄積され、そのひずみが限界に達すると、プレートが反発して跳ね上がります。この動きによって発生する地震が海溝型地震と呼ばれます。

■教えて!地震・防災Q and A
◇震度とマグニチュードの違いって?
「震度」はそれぞれの地点で観測された揺れの大きさのことで、場所によって数値が異なります。気象庁では震度0から震度7まで(震度5と6には強・弱)の10段階を設定しています。
一方、「マグニチュード」は地震そのものの大きさのことで、数値が大きいほど、より遠いところまで揺れが届きます。

◇緊急地震速報はどんな時に出るの?
緊急地震速報は、震源近くで地震を観測すると、位置や規模、想定される揺れの強さを自動計算し、素早く知らせるものです。最大震度5弱以上と推定した地震の際に、震度4以上の揺れが予想される地域にお知らせします。緊急地震速報が流れたら、大きく揺れる可能性が高いため、必ず身を守る行動をとりましょう。

◇避難所に行けば何でもあるの?
避難所はあくまで場所の提供です。避難所に十分な食料などがあるとは限らないため、避難中に必要な物品は自分で用意しておきましょう。
「避難所に行けば大丈夫」と思わずに日頃から備え、5ページのチェックリストを参考に、避難所生活で必要となるものを準備しておくことが大切です。

◇高さ0.3メートルの津波でも避難が必要?
高さ0.3メートルの津波でも速い流れに巻き込まれて歩けなくなる恐れがあり、大変危険です。さらに、高さ0.5メートルの津波では車が浮き始め、1メートルを超えるものになると、巻き込まれた場合の致死率は100パーセントと想定されています。津波警報が発令されたら、津波の高さにかかわらず、すぐに沿岸部から離れ、近くの高台に避難しましょう。

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