
■港区安全の日について
平成18年6月3日、区民向け住宅シティハイツ竹芝で、エレベーターの扉が開いたまま上昇するという不具合による事故が発生し、当時16歳の高校生が亡くなりました。
区は、エレベーター事故を風化させることなく、区民全体がエレベーターの安全対策について考える日とするご遺族との約束を踏まえ、安全・安心を最優先していくという区の姿勢が今後も変わらないことを示すため、平成30年に、事故が発生した6月3日を「港区安全の日」と定めました。区は、二度とこうした事故が起きないよう、今後も安全・安心の確保を推進していきます。
■エレベーター等の安全対策についての区の取り組み
(1)戸開走行保護装置について
区は平成25年度から、戸開走行保護装置(※)を、区有施設のエレベーターに計画的に設置しています。令和3年度末現在で、戸開走行保護装置の設置工事が未着手のエレベーターは、残り1台となっています。※戸開走行保護装置とは、エレベーターの扉が開いたまま動く戸開走行事故を防ぐため、二重ブレーキ等を備えた装置です。
(2)区有施設の安全対策の強化について
全ての区有施設では、施設管理を担当する職員が、区有施設安全総点検を行っています。発見した不具合については、修繕等の対応を行っています。
また、平成30年度から行っている、エレベーター事故のご遺族が講師を務める新任職員等を対象とした研修を、令和3年度も実施し、新任職員がご遺族の思いを伺う貴重な機会となっています。
(3)国への要望書の提出
区長、区議会議長、エレベーター事故ご遺族の連名で、令和4年3月22日に、国に対してエレベーターの安全に関する要望書を提出しました。
■エレベーターへの安全装置等設置助成制度について
区では、区内のエレベーターに戸開走行保護装置等の安全装置を設置する費用の一部を助成する制度を設けています。詳しくは、建築課建築設備担当にお問い合わせください。
■「6.3安全な社会づくりを目指して」講演会開催のお知らせ
この講演会は、ご遺族とその支援者からなる赤とんぼの会と港区が共催するものです。
対象:どなたでも
とき・ところ:6月3日(金)障害保健福祉センター
・献花…午後1時~8時30分
・講演…午後6時~8時
講演講師:柳田邦男氏(ノンフィクション作家)
定員:250人(会場先着順)
申し込み:当日直接会場へ。
費用:無料
主催:赤とんぼの会、港区
問い合わせ:
・港区安全の日について
防災課施設安全担当【電話】3578-2158
・エレベーター安全装置等設置助成制度について
建築課建築設備担当【電話】3578-2301
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