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自治体の皆さまへ

特集 新しい日常に慣れる―社会を支える現場に目を向けて―(2)

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福島県伊達市

■移動する
買い物や通勤・通学など、私たちの日常に必要不可欠な公共交通機関は、緊急事態宣言下でも営業を続けました。私たちの見えないところで、時間と労力をかけて「止めることのできない仕事」に取り組んでいます。

◆阿武隈急行株式会社
阿武隈急行株式会社運輸部運輸車両課副検修長
丹治 浩康(たんじ ひろやす)さん

◇大規模な車両の繊細な対策
阿武隈急行では車両消毒や換気、社員の体調管理などさまざまな対策をしています。20両ある車両の消毒は、ダイヤに合わせて3日に1回行います。万が一消毒薬が残っていて肌がかぶれたり、においで具合が悪くなるお客さまが出ては困るので、揮発しやすいアルコールを噴霧して完全に乾かすようにしています。運行中は換気システムで常に空気を入れ替えるなど、換気にも気を配ります。

◇100%安全が最優先
車両の点検や整備を行う私たち検修担当は、緊急事態宣言中は社員を3班に分けて、互いの班が絶対に会わない体制を取りました。
社員が感染したら電車を走らせられなくなってしまいます。地域のライフラインを止めないために、一番気を付けていることです。
交通機関は100%安全でなければ走れません。ねじひとつでも欠けたら走れない。感染症対策も点検と同様に欠かせません。地域密着の鉄道として、皆さまが感染しない安全な環境作りに取り組んでいきます。

◇移動するときは
・会話は控える
・混んでいる時間をさけて利用する
※感染症が疑われるときは、可能な限り自家用車を利用しましょう

◆有限会社丸和保原タクシー
(有)丸和保原タクシー取締役専務
寺島 大樹(てらしま だいき)さん

◇密を避ける対策が基本
お客さまと乗務員が密にならないように気をつけています。運転席と後部座席の間に飛沫防止シートをはり、密接する助手席には極力お客さまを乗せないようにしています。また、密閉を防ぐために窓を少し開けて走行しています。介護タクシーも含め、利用者の多くが高齢者です。乗務員の感染防止がそのままお客さまを守ることになるので少しも気を抜けません。

◇いつでも動ける体制を
緊急事態宣言中は、飲食店の休業とともにお客さまが激減しました。それでも休業は選択肢にありませんでした。どんなときでも急病や急用、災害が起こる可能性もあります。地元の会社として緊急時に動いていなければならないという使命感や、日頃の恩返しの気持ちもあります。命あってこその事業なので、感染症予防を最優先で継続して、地域の人が困ったときに寄り添えるような事業をしていきたいです。

■廃棄する
私たちの日常に欠かせないのが「ごみの処理」です。毎日回収してくれる人がいるからこそ、清潔で快適な環境が保たれています。インフラを支える人たちは、1日も欠かすことなく感染症対策を続けています。

◆伊達市クリーンサービス事業協同組合
伊達市クリーンサービス事業協同組合理事長
井上 要(いのうえ かなめ)さん

◇恒常的な感染症対策
緊急事態宣言中は家庭ごみの量が昨年より10%以上増えて、処理が追いつかないほどでした。家で過ごす人が多かった証拠だと思います。収集作業の負担が増す中でも、細心の注意を払って作業にあたっています。普段からインフルエンザなどに感染しないよう、ごみを直接触らない・こまめに消毒をすることなどを徹底しています。加えて作業員同士の三密を避けるよう気をつけています。衛生に気を配る作業者にとって感染症対策は日常と変わりません。

◇少しの意識でリスク減に
カラスが荒らしてティッシュなどのごみが散乱していたり、分別されていないごみ袋を開けなければならないことがあります。分別やカラス対策のネットの中にきちんとごみを収めるだけでも作業者の感染リスク減につながります。
ごみを出さない人は世界中に一人もいません。安全で迅速な収集には皆さんの協力が必要です。適切なごみの処理は社会生活の維持に直結しています。

◇ごみを捨てるときは
・鼻水をかんだティッシュやマスクは密閉する
・ごみ袋はしっかりしばって封をする
・ごみを触ったあとは手洗い・うがい
・ごみ捨ては手袋着用で

■一人ひとりの感染症対策が私たちの日常生活を守る
ニュースなどで「エッセンシャルワーカー」という言葉がよく使われるようになりました。エッセンシャルワーカーとは、私たちが日常生活を送るために必要不可欠な仕事に従事する人のことです。一般的に医療や小売、公共交通などのインフラ業に従事する人を指しますが、私たちの生活は必ず誰かの仕事によって成り立っていることに気付きます。誰もが社会の中で必要不可欠であり、それぞれの新しい生活様式の取り組みが日常を支えています。
「感染症対策を続けなければ」と考えると面倒にも思えますが、慣れればそれが普通になります。モノやサービスの向こう側の「誰か」に目を向けてみましょう。自分もまた社会を構成する一人として、感染症対策に取り組みましょう。

◇名前のない感謝状
緊急事態宣言の中、ごみ袋などに手紙が添えられていることが度々あったそうです。中にはごみを収集する作業者に手紙を渡してくれた小学生の女の子も。「コロナウイルスが流こうしているときにゴミを集めてくださりありがとうございます。みなさんがコロナウイルスにかからないようにゴミのすてかた、出しかたを考えていこうと思います」とのメッセージがありました。児童から手紙を受け取った作業者は「涙がでるほどうれしかった」と話していました。

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