文字サイズ
自治体の皆さまへ

常陸大宮市に移住して今 ~漆の魅力を伝える~

1/20

茨城県常陸大宮市

国際的な公募展として高い評価を得ている「国際漆展・石川2020」において、今回、本市の山方地域(盛金地区)在住の本間健司さんが見事大賞を受賞しました。
東京から本市に移住して20年。漆芸家として活動し、活躍している本間さんをご紹介します。

■漆の魅力
本間健司さんは、東京生まれ東京育ち。大学卒業後、石川県で3年間木地づくりや木工ろくろの勉強をしました。その後、父本間幸夫さん(常陸大宮大使)が約20年前に、本市の山方地域(盛金地区)に漆の畑を設けたことをきっかけに、2000年に常陸大宮市へ移住しました。
漆芸家として活動している本間さん。20年の下積みを経て、今年、工房「木漆呂空居(もくしつろくうきょ)」を構え、独立しました。
重要文化財の修復に欠かせない国産漆は、世界遺産となっている建造物の保存修理にも用いられています。また、日本の伝統工芸品である漆器は、熱や酸など刺激に強く長持ちし、贈答品として使われるなど、見た目の美しさも魅力の1つ。
通常、漆掻き・木地づくり・塗りの作業などの工程をそれぞれの職人が手掛けて、一つの作品を完成させることが一般的ですが、本間さんは漆畑の管理をしながら、漆掻き・木地づくり、そして塗りの作業とすべての工程を一人で行っています。また、透明度が高く品質の良い奥久慈漆を本市で生産し、自身の作品に活用しています。
本間さんにとって、漆の作品は「自己表現」であり、自分の個性や思いを作品として表現できるところに、作り手の面白みを感じているそうです。

■作品に思いを込めて…
「国際漆展・石川2020」で大賞を受賞した作品「割木四段重箱(わりきよだんじゅうばこ)」。漆の木を丸ごと運び、チェーンソーで必要な長さに切り落とし、さらに丸太の側面を自作の鉈で割り、割った断面をそのまま活かした作品。丸太の内側を手作業でくり抜き、何度も漆を塗り重ねています。外側はあえて塗る回数を少なくし、木目など木本来の温かさを表現しています。
ゼロから物が生み出され、本間さんの作品に対する熱い思いが込められた作品です。

■感謝の気持ちと地域の輪を大切に
本市に移住したのが2000年の1月。生まれも育ちも東京の本間さんにとって、明かりが少ない真っ暗な夜は驚きがあったそうです。最初は、地域の輪に入っていけるか、受け入れてもらえるかと不安もあった本間さんですが、移住してすぐに地域の集まりなどで人が集まる機会が多かったこともあり、地域の方々と交流を持つことができました。さらに、班長を経験したことで、交流の幅が広がり、積極的に地域の輪に入っていけるようになったそうです。
「20年前、若者が移住してきたことを、地域の皆さんが受け入れてくれたことが、とてもありがたかったです」と話す本間さん。今後も地域の輪を大切にしていきながら、漆芸家として努力し続ける本間さんの活躍を期待しています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU