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霞ヶ浦の帆引き船 伝統の保存・継承(1)

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茨城県かすみがうら市

本市出身の折本良平(おりもとりょうへい)が帆引き船を発明したのは、明治13年(1880)、今から140年以上も前です。少人数での漁を可能とする帆引き船の登場は、霞ヶ浦の漁業史上、非常に画期的で、多くの漁業者の生活を向上させました。
昭和40年代には、トロール漁法の普及により一時その姿を消しましたが、多くの人々の声により、昭和46年には観光帆引き船として復活を果たし、現在も人々の目を楽しませています。
令和3年度には、帆引き船の保存活動が評価され、「サントリー地域文化賞」を受賞しました。また、継続して開催されてきた「霞ヶ浦帆引き船フォトコンテスト」(以下、「フォトコンテスト」)が20回を迎えるなど、記念すべき年となりました。
ここでは、帆引き船の保存活動を行う「霞ヶ浦帆引き船・帆引き網漁法保存会」の活動と、各種記念事業について紹介します。

■サントリー地域文化賞を受賞 ─長年の保存活動が評価されました─
◆霞ヶ浦帆引き船・帆引き網漁法保存会
本市で帆引き船を操業しているのは、「霞ヶ浦帆引き船・帆引き網漁法保存会」(以下、「保存会」)です。保存会は、帆引き船に携わる人々が集い、平成26年に結成されて以来、継続して保存・継承活動に尽力しています。この活動が評価され、令和3年9月22日に、土浦市・行方市とともにサントリー地域文化賞を受賞しました。今年の10月14日には、感染症の影響で延期となっていた贈呈式が大阪府で開催され、受賞者が一堂に集いました。
○保存会の活動3部会の紹介
[後継者育成部会]帆引き船の担い手を育成する部会。 帆引き船を操業。
[記録広報部会]帆引き船や霞ヶ浦の風景をPRする部会。 フォトコンテストや模型作り教室を開催。
[文化財保存・活用部会]帆引き船の調査・研究を行う部会。 勉強会を開催、文献を収集。

■歴史あるフォトコンテストが節目に ─帆引き船の魅力を伝え続ける─
フォトコンテストは、「帆引き船の勇壮な姿と霞ヶ浦の風景」をテーマとして平成13年から継続して開催され、令和3年度には記念すべき20回を迎えました。
今年の10月8日には、感染症の影響で延期されていた表彰式があじさい館で行われました。

■霞ヶ浦帆引き船フォトコンテスト20回記念 パネルディスカッション―100年後の操業を目指して―
フォトコンテストが20回の節目を迎えたことを記念し、10月10日にあじさい館で「パネルディスカッション」が保存会主催で開催されました。第1部では、保存会の副会長による記念講演が、第2部では、観光帆引き船を操業する土浦市、行方市、かすみがうら市の3市の市長と、帆引き船の操業関係者を招いてのパネルディスカッションが開催されました。

○第1部 記念講演
保存会副会長の飯塚良哉(いいつかりょうや)さんが「帆引き船の発明がもたらしたもの」と題し講演。かつてご自身が行った、折本良平に関する資料の調査・研究についての話がありました。資料が少なく、顔写真を見つけられなかったことや言い伝えから想像される、良平の尊敬すべき人物像について、優しい口調で語っていました。
「帆引き船や帆引き船を取り巻く環境を総合的に伝えていくことは、生易しいことではないと思います」と話しながらも「霞ヶ浦に恩恵を受けてきた土浦市、行方市、そしてかすみがうら市が知恵を出し合い対処すれば、明るい10年後、100年後が見えてくるのでは」と期待していました。

問合せ:保存会事務局(歴史博物館内)
【電話】029-896-0017

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