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古代米の新たな歴史の始まり 多賀城古代米グルメブランドしろのむらさき≪2≫

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宮城県多賀城市

■生かす
古代米を生かし、新しい試みに挑戦している人たちがいます。共通点は、多賀城を愛する熱い思いです。

◇多賀城に新しい郷土料理を
「多賀城の名物はこれですよ。そう言えるものを作りたかったんです」。こう語るのは、生涯学習100年構想実践委員会(以下、委員会)の鈴木きくえさん。平成13年に物産研究会を立ち上げ、古代米を使った新しい郷土料理「やかもち鍋」を考案しました。
やかもち鍋は、多賀城で没したといわれている万葉の歌人・大伴家持にちなみ、短歌をしたためる短冊に見立てて、切った野菜を京風の白だししょうゆで味付けし、多賀城産の古代米のお餅が入っています。
平成20年に市観光協会から「第3回おいしい多賀城の味」の認定を受け、28年には、仙臺鍋まつりで特別賞を受賞。毎年、市内イベントや学校行事だけで約2千食、友好都市との交流事業などでも振る舞っています。
やかもち鍋に入っている淡い紫色の餅は、多賀城の農家・加藤千明さんが「古代米を餅に適した粉状にしてほしい」というきくえさんの願いを形にしたもの。まちおこしへの熱い思いに共感した千明さんは県内の何件もの農家に協力を依頼。完成の知らせを聞いたきくえさんは「感謝の思いで胸がいっぱいになった」と振り返ります。
同委員会では、ふるさとの味を伝えるため、市内中学校の家庭科の授業や町内会に出向き作り方を教える活動も行っています。
「おいしいと言われるとうれしくて」と笑みを浮かべるきくえさん。多賀城名物として定着しつつある郷土の味を後世に繋げます。

▽鈴木きくえさん(90)・留ケ谷
生涯学習100年構想実践委員会副委員長。多賀城やかもち鍋考案者。

◇我が子のような商品を
ギフトショップすずこう代表取締役の鈴木恭江さんが古代米を原料としたお酒「おもわく伝説」に出会ったのは、市観光協会の物産部会に入った平成14年のことでした。酸味が強いと酷評だった初代を何とか応援したいと決意。それ以降4回の改良を重ね、「我が子のように育ててきました」と、店内に並んだお姫様たちをまるで母のように見つめます。
友好都市・太宰府市の政庁まつりに物販担当として参加した時のこと。試飲をした人から「おいしいのでお土産にほしい」と言われた時、酒を販売する免許がなくもどかしい思いをしました。その後、自分で販売できるようにと平成22年、 酒の販売免許を取得しました。
恭江さんの客層を見て経営する手腕が徐々に発揮され、平成23年、3代目で「おもわく姫」に名称が変わった古代米酒は、多賀城の農家・加藤真崇さんと蔵元・蔵王酒造の杜氏2人が若手ということから、販売ターゲットを若年層と女性に大きく方向転換をしました。
観光協会副会長の肩書も持つ恭江さん。「多賀城の古代米を食材とした商品を全国に広めたい」と、しろのむらさき商品の販売に力が入ります。

▽鈴木恭江(やすえ)さん(62)・下馬
ギフトショップすずこう 代表取締役多賀城市観光協会副会長

◇地域貢献の思いを形に
本年、本社を本市に移転した理研食品株式会社 (宮内2丁目、渡辺博信社長、従業員264人)は、わかめをはじめとする海藻関連製品、ドレッシングや調味料などの製品を全国に出荷しています。
東日本大震災で壊滅的な被害を受けてから4年が経った平成27年、 会社が復旧から復興期に移り、ようやく日常を取り戻した時期に「被災後いただいた恩を地域に返したい」という企業の思いは、多賀城の新しいグルメブランドの立ち上げに参画する形で叶います。
翌年、わかめスープの技術を活かし、米菓屋さんに特注した多賀城産古代米のおこげとパフを組み合わせた〝おこげ〟と〝リゾット〟のスープが誕生しました。 芳賀さんは、「市内4駅近郊での販売拠点が整い、県外のイベントでも認知度が上がってきた」と、企画から関わってきた喜びを胸に、「元気のあるまち・多賀城で、新たな地域商品を開発したい」と、更なる地域貢献への意欲を見せます。

▽芳賀順さん(57)
理研食品株式会社総務部長付。わかめ学習認定講師。
▽理研食品株式会社
1964年設立。2020年本社を多賀城市に移転。主な事業内容は海藻関連製品の研究・開発・製造、ドレッシング、調味料の製造。本年2月、富県宮城グランプリ「みやぎの食」振興部門賞受賞。

◇しろのむらさき
多賀城「しろのむらさき」は、“古代米”を使った多賀城グルメブランドの総称。平成28年に誕生しました。 多賀城の「城(しろ)」と、高貴な色とされた古代米の「紫(むらさき)」を組み合わせました。
ロゴマークは、「米」の文字が輝くデザイン。種類が豊富な商品のパッケージや、飲食店の分かりやすい場所に記されています。
※ロゴマークは、広報紙P.7をご覧ください。

◇古代米・商品のおいしさを多くの人に伝えたい
もちもち食感の古代米にはポリフェノールなどの栄養素が含まれています。 女性ファンが多いですが、健康志向の男性にもお薦めです。お土産にも好評です。
多賀城市観光協会 阿部恵理子さん

○しろのむらさき商品はこちらで販売しています

◇家庭で作る多賀城の味やかもち鍋
作り方3つのポイント
○野菜を短冊切りに
歌人である家持が和歌をしたためる時に使う短冊の形に。季節の食材(大根、人参、白菜、ゴボウ、里芋、しめじ、ネギなど)を使う。

○古代米の餅を入れる
家持の「持(もち)」にかけて「餅」を入れる。多賀城の特産品の古代米を使う。

○白だししょうゆで味付け
家持のふるさとにちなんだ、京風白だししょうゆ味に。
*詳しい作り方は、市ホームページ「たがはぴdays」に掲載しています。

◇「逸品物語」レシピを募集中
多賀城NOWでは、古代米を使った創作料理を紹介しています。
(市ホームページで詳しい作り方を公開中)お薦めレシピを教えてください。

問合せ:商工観光課観光係
【電話】内線474

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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