こんにちは。田村市地域おこし協力隊の岡嵜(おかざき)です。
田村に移住して約半年。環境・場所・考え方と、ありとあらゆるものが大きく変化した半年でした。忙しくさせていただいている中で、初めての業務に正直ついていくことがやっとだった僕は、文字通り心を亡くしてしまっていました。そんな中、自分にできることは一体何なのかと自問自答する機会があり、自分の内側に少し目を向けてみました。
僕は現在、移住して林業を担う人材を獲得するための事業を担当しているのですが、関わっていくうちに林業が抱えている課題や、団体・個人レベルで困っていることなどが少しずつ見えてきました。その中で、知識やスキルのない僕にでも解決できる領域ってあるのだろうか?と思うことが増えてきました。元々、僕が田村に来たきっかけのひとつとして、工学部出身であることを生かしたものづくり、いわゆるファブラボ(※)がしたいという思いがありました。とはいえ僕は、ものづくりに関してはそこそこの知識だし、木材に関しては無知同然。それでもまずは木に触れねばと思い、テラス石森の木工室で木材を切ったり、貼ったりと試行錯誤してみたのですが、棚を作ったつもりが予定していた物が入らず…という失敗をしながらも、木を割らずにビスを打つ方法や切断の方向(木目)など、学ぶことは多く、やってみないと分からないこともあると感じました。
こうした学びの中で、僕が関われそうな領域を挙げるとするならば、“ものづくり”ד田村の木材”=“新しい価値を生み出す”ことなのではないかと、最近ぼんやり思っています。田村市には田村杉と呼ばれる材木があり、針葉樹らしい特性から建材向きと言われています。最近ではフレーム・ホイール部が木製の自転車が少し話題になるなど、僕は“木材を使った商品”にものすごく可能性を感じています。また、デジタルの力を使った小物や商品作りにつなげられたらおもしろいのではないかと考えています。田村の木材を使って名産品を生み出すことは簡単なことではありませんが、時間をかけ、木と本気で向き合いたいと考えています。
まずは自分にできることから始め、木と向き合う時間を確保しながら、担当する林業事業に貢献していきたいと考えています。まずは物がちゃんと入る棚を作って(笑)、次に投稿する際には、作ったものを皆さんにもお見せできるようなれたら良いなと思います。
※ファブラボ…3Dプリンタやカッティングマシンなど多用な工作機械を備えたワークショップのこと。
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