文字サイズ
自治体の皆さまへ

総合診療医が答える「こんな症状や疑問 持っていませんか?」

8/33

島根県雲南市

■第25回:「筋肉をつけたいのですが、どうしたらいいですか?」
このシリーズでは総合診療医が患者さんからいただいた質問をもとに市民の皆さんが困っている症状や疑問について解説します。

先日いただいた質問はこれです。
「筋肉をつけたいのですが、どうしたらいいですか?」

いつまでも元気に運動して筋肉を保っていたいというのが多くの方の思いだと思います。
筋肉は体を支える臓器の中で骨と靭帯と並ぶ重要な臓器です。主にタンパク質からできており、その量と一つ一つの筋肉の強さが重要です。年を重ねるごとに、その量は徐々に減ってきますが、鍛えることによって、筋肉量を維持したり、増加させる事が可能です。
筋肉を維持、増加させるために大切なのは、タンパク質の摂取、じっとしている時間を減らす事、そして人との交流を行う事です。

筋肉をつけるためにはまずバランスの良い食事とタンパク質を多めに取る事です。歳を重ねるごとに、タンパク質の接種量が減少してくると言われています。良質なタンパク質を含む肉や魚を定期的に摂取することにより筋肉に必要な栄養分を体に取り入れる事ができます。
さらに毎日、できるだけ体を動かせる習慣をもつ事です。生活活動量が低下することも筋肉量の低下をもたらします。入院などが典型的な例だと思います。入院しベッド上でじっとしていると、毎日最大で3%の筋肉が失われると言われています。どんな元気な男性でも退院後にふらつきや歩きにくさを感じる事があるのはそのせいです。一度失ったら筋肉はそれを取り戻すためには、数ヵ月以上かかると言われており、年齢を重ねるごとに、時間がかかります。動く習慣を持ち続ける事が健康で活動的な体を作ります。
最後に、人との交流の中で動くことが体の交感神経ならびに副交感神経を刺激し、効果的に身体機能を維持する方法です。新型コロナウイルスの流行に伴う各種取り組みの中止などにより、多くの方々が地域でのつながりを失い、高齢の方の間では筋肉量が著しく落ちて、介護が必要になっている方々がいます。筋肉量を含めて、常に地域での交流を行いながら、身体機能を保っていく事が重要です。

市内には運動や栄養をアドバイスしてくださる方々が活動されています。地域の運動を促進する取り組みの一つに「地域運動指導員」の育成と指導員の方々による地域の皆さんの運動量の向上があります。また栄養に関しても、「食生活改善推進員」による地域への適切な栄養摂取推進活動があります。このような活動に積極的に参加していく事が筋肉量を維持、増進し、適切な栄養状態を保つ上でとても大切だと思います。
今後このような活動と病院の活動がうまくつながることによって、地域の方々の健康をさらに向上させる可能性があると考えております。新型コロナウイルスが流行する中でも、適切な感染対策を行いながら、地域での交流を通して、適切な運動と栄養摂取をすすめていきたいですね。

■地域の好循環なサイクル図

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU